最新パーツ性能チェック 第436回
話題のPalworldもフルHDで90fpsに迫る性能!
環境によってはGTX 1650に匹敵!?Ryzen 7 8700G&Ryzen 5 8600Gの実力は脅威
2024年01月29日 23時00分更新
2024年2月2日(日本時間)、AMDはSocket AM5向けでは初のAPU「Ryzen 8000Gシリーズ」の販売を解禁。国内DIY市場向けには「Ryzen 7 8700G」「Ryzen 5 8600G」「Ryzen 5 8500G」の3モデルが提供される。国内予想価格は上から5万7800円/ 3万9800円/ 2万9800円(全て税込)となっている。
Socket AM4時代のRyzenは内蔵GPUなしが基本であったため、ビデオカードなしでPCを組むにはRyzen 4000Gないし5000Gシリーズが必須だった。ところがSocket AM5版のRyzen 7000シリーズは内蔵GPU搭載が標準化された(型番にFが付くものを除く)ため、Ryzen Gシリーズは以前ほど貴重ではなくなった。しかし、Ryzen 7000シリーズの内蔵GPUはRDNA 2ベースであり、回路規模も最小限に絞られているためゲームやクリエイティブ系 処理に使えるとは言い難いものだった。
今回のRyzen 8000GシリーズはCPU部分にZen 4を、GPU部分にRadeon RX 7000シリーズと同じRDNA 3を採用。デスクトップ向けAPUでRDNA 3世代のGPUが載ったのはこの製品が初めてであるため、内蔵GPUのパフォーマンスは世界最速を狙えるものといえる。Ryzen 8000Gシリーズは小型PCのゲーミングパフォーマンスを、さらに上のレベルに引き上げてくれるものと期待しているはずだ。
今回筆者は幸運にもAMDよりRyzen 7 8700GおよびRyzen 5 8600Gの2モデルをお借りできた。1月頭から続く新CPU/GPUのレビュー攻勢のまっただ中であるため全ての要素を網羅できなかったが、本稿では内蔵GPUとしてのパフォーマンスは既存のものと比較してどうか、という視点を中心に検証することにしたい。
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