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AI推論パフォーマンスは42%アップ!

来るAI時代を支える第5世代インテルXeon、AIのために進化したその凄さとは

2024年01月25日 10時00分更新

文● ジサトラユージ 編集● ASCII

提供: インテル株式会社

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互換性を保ったままパフォーマンスと電力効率がアップ

 前述したような進化によって、実際にどれほどのパフォーマンス向上が見込めるかというのが下記の画像だ。

第5世代インテル Xeon スケーラブル・プロセッサーの各ワークロードでのパフォーマンスを、第4世代/第3世代と比較した数値

 前世代と比較して、各分野におけるパフォーマンスが向上しており、注目されるAI分野においては、最大1.42倍の推論パフォーマンスの向上が見込まれるという。

 また、ここでは「第3世代インテル Xeon スケーラブル・プロセッサー」(開発コードネーム:Ice Lake-SP)とも比較されており、AI関連では最大14倍ものパフォーマンス向上を果たしているとのこと。

 データセンター向けの製品においては、予算や手間もかかるためアップグレードのサイクルが長くなりがちではあるが、今後のAI時代における運用を考えれば、第3世代以前と最新世代では大きな差が出てしまうことになる。

AIにおけるパフォーマンスが向上。コア数の増加によるインテル AMXの増加や、LLCの増加などがこれに寄与している

もちろんAIだけでなく、そのほかのワークロードにおいてもパフォーマンス向上を果たしている

 そして性能だけでなく、その電力効率の良さも重要なポイントだ。同社によれば、第5世代インテル Xeon スケーラブル・プロセッサーは前世代と比較して、消費電力あたりのパフォーマンスが1.34倍になっているとのこと。

 また、50%以下の低負荷時において消費電力を削減する「Optimized Power Mode(OPM)2.0」を有効化することで、低負荷時の節電能力を高めることも可能。本機能を有効化すると、30~40%の負荷時で最大110W電力を抑えられるという。

前世代との比較では、電力効率は1.34倍になっているとのこと

アイドル時の電力モードを最適化するOPMが改良されたことで、より消費電力を低減できるように

 ここで重要なのが、前述した通り、第5世代は第4世代からソケット互換性があるという点だ。第4世代を導入していた場合は、システムを丸ごと取り換えることなく使用できるため、導入のハードルが抑えられているのが嬉しい。

 なお、第3世代との比較ではあるが、第5世代インテル Xeon スケーラブル・プロセッサーを導入することでどの程度TCOを削減できるかという試算が下記のデータ。こちらは4年間使用する上での推定値となる。

4年間の運用で、各ワークロードでどれだけTCOの削減ができるかの試算。前述したように第3世代比ではAI関連のパフォーマンスが大きく向上していることもあってか、特にAIに関しては削減コストが大きい

2024年第1四半期から搭載製品が順次発売

第5世代インテル Xeon スケーラブル・プロセッサーのSKU

 第5世代インテル Xeon スケーラブル・プロセッサーは、32SKUが発表されている。2024年第1四半期から販売が開始されており、OEM各社から搭載製品が登場予定だ。記事執筆時点で、富⼠通株式会社、⽇本ヒューレット・パッカード合同会社、⽇本電気株式会社から発売が予定されている。

 2024年に入り、AIを活用したビジネスがより広がっていくことが予想される。そうした中で、AIのパフォーマンスを強化した第5世代インテル Xeon スケーラブル・プロセッサーの存在感はより増していくだろう。

(提供:インテル株式会社)

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