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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第754回

インテルがCPUの最低価格を82ドルに引き上げ、もう50ドルでは売れない製造コスト問題 インテル CPUロードマップ

2024年01月15日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII

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特定のデスクトップ向けに登場するMeteor Lake-PSは
Arrow Lakeと互換性がない

 最後に余談というか今回の発表に関係ない話を1つ。連載741回の最後で少し触れたが、Meteor Lakeが薄型PCやNUCなどの特定のデスクトップ向けにもリリースされる予定である。

 これはMeteor Lake-PSというコード名であるが、このMeteor Lake-PSはSocket 1851である。したがって、これはてっきりArrow Lakeと共通のモノなのだろうと思っていたら、なんと機械的には共通ながら互換性がないらしい。

 実はこれ先例がある。デスクトップ向けのLGA1700はAlder Lakeで導入され、Raptor Lake/Raptor Lake Refreshでも利用できるわけだが、これとは別にAlder Lake-PSという特定用途向けのAlder Lakeが出荷されている。このAlder Lake-PSはやはりLGA1700を使うにもかかわらず、明らかにデスクトップ向けのAlder Lakeとは互換性がない。

明確に"1700LGA"と書いてあるが、SATAやSPI、GbE、USBなどが出まくっていて、明らかに互換性がないのがわかる

 Alder Lake-PSはIoTエッジ向けということで一般市場に製品が流れることはないから混乱しないと言えばしないのだろうが、Meteor Lake-PSはそれこそNUCの類にも使われる可能性があるわけで、仮にこうした製品を購入してArrow Lakeが出たら載せ替えようと画策している方はご注意いただきたい。

 Meteor Lake-PSはAlder Lake-PS同様にSoCタイルがフル機能有効化されており、外部にPCHを接続せずに利用できるようになっているらしい。したがって、Arrow Lake-Sに乗せ換えるのはおそらく不可能である。

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