「シャドーITデバイス検知機能」「マルチソリューション連携機能」を追加
PFU、IT機器の不正防止接続ツール「iNetSec SF」を機能強化
2023年12月13日 10時45分更新
PFUは2023年12月12日、LAN内のIT機器を自動的に検知/遮断/管理する不正接続防止ツール「iNetSec SF」において複数の機能強化を発表した。新機能は2024年3月1日より提供開始する。
iNetSec SFは、オフィスや病院、学校、役所などのネットワークに無許可で接続された機器を自動で検知/管理/遮断する不正接続防止ツール。機器の種別などを自動的に識別する機能、GUIにより多数の機器の接続状況を一目で把握できる機能などを備える。
今回の機能強化では「シャドーITデバイス検知機能」「マルチソリューション連携機能」が追加される。
シャドーITデバイス検知機能は、薄型ノートPCの普及によって近年利用が増加しているUSB型LANアダプタやドックコネクタに対応するもの。これらを複数のユーザー/デバイス間で共有利用すると同一のMACアドレスとなるため、MACアドレスだけでは正確な機器識別ができない。
iNetSec SFでは従来もMACアドレスだけでなく複数の情報を参照して機器の個体を識別してきたが、今回の機能強化でさらに多くの情報(NetBIOS名、MIBなど)を参照することにし、より正確な個体識別でシャドーITの発生を検知するという。
「マルチソリューション連携機能」は、他社ソリューションとの連携によって、セキュリティインシデントの発生時に迅速な機器の自動切り離しを実現する機能。これまでも一部のネットワークセキュリティ製品との連携/自動遮断機能を備えていたが、対応の幅を広げ、認証サーバー、人事システム、業務アプリなど、syslog通知が行えるあらゆるソリューションとの連携を可能にした。
これらの新機能は2024年3月1日から提供を開始する。新規出荷製品に搭載されるほか、出荷済みの既存製品でもファームウェアアップデートにより新機能が追加される。