各社からAI PCが続々登場
12月15日のCore Ultra プロセッサー発表に合わせ、各社からこれらを搭載したノートPCも順次発売している。現在発表されているのは、Acer、ASUS、Dell、Lenovo、MSIの製品だ。ここでも一部ラインアップを紹介したい。
●Acer「Swift Go SFG14-72-F73Y/FE」
●ASUS「ASUS Zenbook 14 OLED UX3405MA」
●MSI「Prestige 16 AI Evo B1M(Prestige-16-AI-Evo-B1MG-1001JP)」
そのほか、Lenovoからは「YOGA Pro 7i」という新モデルも発売予定だという。これらはCore Ultra プロセッサーを搭載、つまりこれぞ“AI PC”ということだ。持ち運べるモバイルノートPCから、dGPU搭載のクリエイター向けモデルまで、各社から個性豊かなモデルが登場している。ぜひ自分に合わせた製品をチェックしてみてはいかがだろうか。
また、「ビックカメラ有楽町店」&「ソフマップAKIBA パソコン・デジタル館」のパソコンコーナーでは、Core Ultra プロセッサー搭載のPCを体験できる「AI PC体験コーナー」も設置している。ビックカメラ有楽町店では18日から21日にかけて発売記念ベントも実施し、期間中に数量限定のノベルティーも配布する。付近にお住いの方は、製品選びの参考にするといいだろう。
インテルが目指す「AI Everywhere」
今回のCore Ultra プロセッサー以外にも、インテルはAIへの注目度を高めていることがうかがえる。それを裏付けるように、同社はCore Ultra プロセッサーのローンチに合わせてニューヨークで「AI Everywhere」というイベントを開催した。さらに、本イベントの日本向けの記者説明会も実施している。
今回のイベントは、その名の通りAIに関連した話題が主軸のもの。この中では、同社が検証した「Core Ultra 7 165H」のパフォーマンスに関する資料も公開されている。
なお、本イベントではCore Ultra プロセッサーだけにとどまらず、エンタープライズ向け製品の「第5世代インテル Xeon スケーラブル・プロセッサー」も発表されている。第5世代インテル Xeon スケーラブル・プロセッサーもまた、“AI向けに設計されたプロセッサー”と解説されている。
前世代と互換性を保ちながら、AIの推論パフォーマンスにおいて最大42%、そのほかの用途でもパフォーマンスの向上を実現しているという。
インテル株式会社 代表取締役社長の鈴木国正氏は、インテルの事業においてフォーカスする部分の1つとして“AI Everywhere”、いわばAIの民主化を挙げている。
それに伴い、同社の執行役員 経営戦略室長 大野誠氏は、今後のAIはクラウドのLLMとローカルのLLMをシームレスにつなぐハイブリッドなものになっていくと語った。
これにより、クラウド側ではより大規模なLLMを使った推論が可能な一方、ローカルでは機密性の高いデータを安心して扱えたり、ランディングコストを抑えられたりと、それぞれの長所を生かしてAIを活用していくことができるようになる。
そうした新たなAI時代を実現するための製品が、Core Ultra プロセッサーや第5世代インテル Xeon スケーラブル・プロセッサーということだ。
(提供:インテル株式会社)