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妨害電力計測用ソフトウェア「EPX/RFP」、「ES10/RFP」を開発・販売開始

PR TIMES

東陽テクニカ
~最新の計測器を活用できる機能でEMI測定業務の効率を向上~

株式会社東陽テクニカ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:高野 俊也(こうの としや)、以下 東陽テクニカ)は、家電などの電子機器に付属するケーブルから放射される電磁ノイズ(EMI ※1)を測定するための、妨害電力計測評価ソフトウェア「EPX/RFP」と、妨害電力計測ソフトウェア「ES10/RFP」を開発いたしました。 2023年11月14日に販売とサポートを開始します。



背景/製品概要


~あらゆる電子機器において誤動作の原因の一つになる電磁ノイズ~
家電などの電子機器は、その接続ケーブルなども含め常に電磁ノイズを放出しており、この電磁ノイズが強くなると他の電子機器の動作に影響を与え誤動作の原因となります。そのため、電子機器メーカーは、その電子機器が規格で定められた限度値以上の電磁ノイズを出していないことを確認する電磁ノイズ測定を製品発売前に行っています。この測定は製品開発中においても実施され、電磁ノイズを抑制するための対策を行う場合もあります。
~40年以上にわたり培った知識と経験、お客様の声をもとに自社開発のEMI計測ソフトウェアを販売~
東陽テクニカは、40年以上にわたり、この電磁ノイズ測定を含むEMC ※2試験分野でさまざまな測定器やソリューションを提供してきました。EMC試験システムの中核をなす試験用ソフトウェアにおいては、30年以上の自社開発経験があり、その中で培った知識やお客様からのフィードバックをもとに、さまざまなEMI計測ソフトウェアを開発、販売しています。1998年に販売を開始した「EP」シリーズは、多くの種類のEMIレシーバーやEMI測定の関連機器(アンテナマスト、ターンテーブルなど)に対応しており、これまでにのべ2,000本を販売いたしました。この「EP」シリーズを全面刷新し、後継として開発したソフトウェアが「EPX」および「ES10」シリーズです。
~最新測定機器に対応したハイエンド「EPX」シリーズとより多くの種類の測定関連機器に対応した「ES10」シリーズでニーズに合わせた選択を可能に~
「EPX」シリーズは、キーサイト・テクノロジー社の最上位EMIレシーバー「N9048B PXE」に対応し、測定業務全体の効率を向上します。「N9048B PXE」には、電磁ノイズを常時観測し、取りこぼしなく測定する「ギャップレス測定」を可能にする手法が採用されており、ノイズの取りこぼしが避けられないという従来の測定手法における問題を解決しました。「ギャップレス測定」により一度の測定ですべての電磁ノイズを確認できるため、後で問題となる電磁ノイズが見つかるという事態を防ぎ、手戻りを減らします。これにより、測定業務全体の時間を短縮できます。また、「EPX」シリーズには東陽テクニカが取得した特許技術 ※3も使用されており、規格に合致した試験を簡単に実施することができます。
一方、「ES10」シリーズは、上記「N9048B PXE」以外の測定機器を使用するお客様向けの製品で、規格適合試験を含む同様の測定をより低いコストで実施できます。
どちらのソフトウェアにも、測定や対策を容易にかつ短時間で行うための二つの新機能 - 1.測定した電磁ノイズを従来の周波数ベースの評価だけでなく時間ベースで評価できる機能、2.二つの異なる測定結果の差分を簡単に表示できる機能 - が搭載されています。1.時間ベースでの評価機能は、電磁ノイズの発生サイクルを可視化できるため、搭載部品の駆動サイクルと照らし合わせることで問題となるノイズの発生源を簡単に特定できます。また2.差分表示機能は、電磁ノイズ対策を行う前後のノイズの測定結果をわかりやすく比較することができるため、ノイズ対策の効果を評価しやすくなり、作業時間の削減に貢献します。
・「EPX」、「ES10」シリーズ一覧 (太字が今回の新製品)


「EPX」、「ES10」シリーズに妨害電力計測評価ソフトウェア「EPX/RFP」と妨害電力計測ソフトウェア「ES10/RFP」を加え、より幅広い電磁ノイズ対策に対応することで、今後もEMI対策や品質管理のためのEMC試験に関わる幅広いニーズに対応し、より品質の高いものづくりに貢献してまいります。


※1 ElectroMagnetic Interference:電子機器から放出される電磁波が他の電子機器に悪影響をおよぼす現象。EMI計測は、自製品が出す電磁ノイズを測定し、他の電子機器の正常動作に影響を与えないレベルかを確認するために実施される。
※2 ElectroMagnetic Compatibility:電磁環境両立性や電磁両立性と呼ばれる。EMC試験では、電子機器が放出する電気的ノイズが他の機器へ影響を与えないこと、外部からの電気的ノイズにより電子機器の正常動作が妨害されないこと、という二つの特性を測定し、評価する。
※3 ●スペクトラム分析方法及びその装置 (特許第6533024号) 登録日︓2019年5月31日
●放射妨害波測定方法及び放射妨害波測定システム (特許第6505348号) 登録日︓2019年4月5日
「EPX/RFP」、「ES10/RFP」の主な特長


- 『タイム・ドメイン・スキャン(TDS)機能※4』や『アクセラレーテッド・タイム・ドメイン・スキャン(A-TDS)機能※5』(A-TDS機能は「EPX」シリーズのみ対応)を活用し、近年増加している複雑な振る舞いのノイズも簡単に特定
- 測定機器の設定などをソフトウェアで一括管理し、試験を自動で実施
- 複数の測定データの比較と分析を容易にする差分表示機能
- CISPR14や電気用品安全法に対応


※4 測定した電磁ノイズのレベルを時間ベースで評価できる機能。
※5 測定周波数範囲内の全域にわたって、常時電磁ノイズを観測でき、その測定レベルを時間ベースで評価できる機能。
製品データ


■製品名:妨害電力計測評価ソフトウェア「EPX/RFP」、妨害電力計測ソフトウェア「ES10/RFP」
■販売開始日:2023年11月14日
■価格:「EPX/RFP」180万円(税別)、「ES10/RFP」 100万円(税別)
・製品紹介ページURL:「EPX/RFP」製品ページ https://www.toyo.co.jp/emc/products/detail/id=39502 
「ES10/RFP」製品ページ https://www.toyo.co.jp/emc/products/detail/id=39503 


<株式会社東陽テクニカについて>
 東陽テクニカは、1953年の創立以来、最先端の“はかる”技術のリーディングカンパニーとして、技術革新に貢献してまいりました。その事業分野は、情報通信、自動車、エネルギー、EMC(電磁環境両立性)、海洋、ソフトウェア開発、ライフサイエンス、セキュリティなど多岐にわたります。5G通信の普及、クリーンエネルギーや自動運転車の開発などトレンド分野への最新の技術提供に加え、独自の計測技術を生かした自社製品開発にも注力し、国内外で事業を拡大しています。最新ソリューションの提供を通して、安全で環境にやさしい社会づくりと産業界の発展に貢献してまいります。
株式会社東陽テクニカ Webサイト:https://www.toyo.co.jp/