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Formlabs、SLSプリント品を30分以内で工業品質に仕上げる自動ブラスト・研磨装置Fuse Blast発表。プリントスピードも30%高速化。SLSでの金型レス小ロット量産を大幅効率化へ。

PR TIMES

Formlabs株式会社
誰もが簡単にものづくりに参加できる世界の実現を目指すFormlabs Inc. (本社:米マサチューセッツ州ソマービル/CEO マキシム・ロボフスキ)は、独フランクフルトにて現地時間11月7日より開催のFormnext 2023にて、多大な労力と時間を要していたSLSプリント品の粉末除去、ブラスト処理、仕上げの研磨までを完全自動化し、ワンストップで行えるFuse Blast、並びにSLS 3Dプリントのソフトウェアアップデートを発表しましたのでご案内申し上げます。


完全密閉式キャビネットを備えた自動仕上げ装置Fuse Blast。販売価格は200万円台を予定。 ※2024年第一四半期での為替相場により価格は変動する可能性があります。
SLS 3Dプリントをハードウェア、ソフトウェア両面で劇的効率化
Formlabsは、SLS 3Dプリントの作業工程内で多大な作業負荷となっていた手作業での粉末除去作業の作業時間を80%削減し、粉末除去・ブラスト・研磨をワンストップで自動化できるSLS用仕上げ装置Fuse Blastを2024年第一四半期内より販売開始することを発表しました。併せてFormlabs製品の特徴の1つである、購入後のソフトウェアアップデートによる機能向上においても、プリントプロセスの改善によるプリントスピードの30%高速化、造形品の機械的特性の向上などを2023年11月更新のPreForm v.3.33にて実現いたします。

自動ブラスト処理の様子。

写真:研磨処理までを行い、仕上げた造形品。 粉っぽさが全く残らない半光沢の表面に仕上がる。
Fuse Blastは、プリント後の粉末除去・再利用ステーションのFuse Sift上の陰圧ブース内での粉末除去作業時間を80%削減し、大まかな粉落としを行ったSLSプリント品を自動・ワンストップで粉末の完全除去とブラストを行う自動仕上げ装置で、最短15分で最大ボリュームのSLSプリント品の粉末除去とブラストが完了できます。また、別売りのPolishing System(2024年第二四半期発売予定)を設置することで、プラス10~15分で半光沢状態までの研磨にも対応し、SLS 3Dプリントを活用した金型レスでの小ロット量産を劇的に効率化します。



研磨前後の造形品。半光沢の高品質な表面が自動で実現できる。

あらゆるサイズ、形状の造形品に対応する3つの操作モードでどんなデザインにも対応

Fuse Blastは、初の低価格帯での自動ブラスト・研磨装置であるだけでなく、圧縮空気で吹き飛ばされてしまうような小型品や破損の懸念がある繊細なデザインの造形品まであらゆるモデルに対応できるよう、予めプログラムされたブラストおよび研磨設定で自動運転する「オートモード」、メディアの噴射ノズルを固定して両手で高速作業が行える「マニュアルアシストモード」、噴射ノズルを手に持って行う「マニュアルモード」の3つの操作モードをご用意しています。また、密閉キャビネット内の回転バスケットは簡単に取り外すこともでき、大型品の後処理を行う際にもバスケットが邪魔にならないよう配慮しています。

Fuse BlastとソフトウェアアップデートでSLSでの金型レス小ロット量産を劇的効率化
プリント後のステップごとの造形品。画像左のように造形品の外形が分かる程度のラフな粉末除去を行えば、 画像中央のように粉末の完全除去とブラストを行い、画像右のように研磨までをFuse Blast 1台で行える。
今回の新製品Fuse Blastでは、Fuse Sift上での粉末除去作業を上画像左のようなラフな状態に留めることで作業時間を80%削減し、自動化対応の粉末完全除去、ブラスト、研磨までを含めてプリント・冷却完了後30分未満で工業品質の仕上げまで完了することができます。一方で、スマートフォン同様に購入後にもソフトウェアアップデートで機能向上を継続するFormlabs製品の特徴を活かし、本年11月更新の無料造形準備ソフトウェアPreFormのバージョン3.33では以下の機能向上に対応いたします。

ソフトウェアアップデートによる機能向上(2023年11月/Fuseシリーズ)
プリントスピード30%高速化(Fuse 1+ 30WにてNylon 12パウダー使用時)

造形品の靭性・耐久性を最大20%向上(Fuse 1+ 30WにてNylon 12パウダー使用時)

精密表現度の向上(Fuse 1およびFuse 1+ 30WにてNylon 12パウダー使用時)

材料使用量削減:自動レイアウトでのパッキング密度を最大15%向上(Fuse 1およびFuse 1+ 30W)

プリント設定、プリンタへの造形ファイルアップロード時間を50%削減(Fuse 1+ 30W/全材料)

プリンタ側でのプリント開始操作~運転開始までの時間を15%削減(Fuse 1+ 30W/全材料)



Formlabsでは、これからも誰もが簡単にものづくりができる世界の実現に向け、SLS方式3DプリンタFuseシリーズでのプリント品質向上、コスト効率向上、作業効率化、安全性向上、そして新たな機能性材料の開発を継続して参ります。

Formlabsについて
Formlabsは米国マサチューセッツ州サマービルに本社を置き、ノースカロライナ州、ドイツ、日本、中国、シンガポール、ハンガリー等に拠点を置く、「誰もが簡単にものづくりができる世界に」をミッションに掲げる産業用3Dプリンタメーカーです。創業者マックス・ロボフスキーらがMIT(マサチューセッツ工科大学)在学中に創業し、2016年には日本での販売を開始。フォーチュン500にリストアップされる全メーカーが導入しているデスクトップ型3Dプリンタとして話題となり、創業から成長に至るストーリーはNetflixの3Dプリンタ業界のドキュメンタリー「Print The Legend」でも大きく取り上げられており、昨年2021年9月には、創業10周年を迎えました。
現在Formlabsは、世界最多10万台超の3Dプリンタを販売したメーカーとなり、そのプリンタからは1億点超のプリントが行われています。世界最多の販売台数と、プリンタ1台あたり1,000点が造形されているというデータは、Formlabs製品が導入・運用共に低コストで誰もが簡単に扱えるものとして受け入れられた結果と考えており、私たちはこれからも、誰もが簡単にものづくりに参加できる世界を実現できるよう努めて参ります。

本件に関するお問合せ先
Formlabs株式会社 マーケティング部
Tel: 03-6718-4004