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印南敦史の「ベストセラーを読む」 第11回

『目標達成トレーニング』(大高弘之 著、アチーブメント出版)を読む

目標達成できる人とできない人の違い

2023年11月09日 07時00分更新

文● 印南敦史 編集●ASCII

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自分がコントロールできるのは自分の思考と行動だけ

 目標達成への意欲が湧くのは、目的があるからこそ。そして目標を達成していくと、人生をコントロールできる感覚が身につくという。とはいえ私たちは、すべてのものごとをコントロールできるわけではない。そのため、うまくいかないと壁にぶつかり、みじめな気分になってしまったりする可能性もあるのだ。

 そこで、コントロールできないものを手放し、コントロールできるものだけをコントロールして生きていくべきだと著者は主張するのである。

 だが、はたして私たちがコントロールできるものとはなんだろう? この問いについては、以下のような記述がある。

自分、もっと言えば自分の思考と行動です。人生をコントロールするとは、自分をコントロールするということなのです。思考と行動のコントロールに集中すれば、人生をコントロールできるようになります。(34ページより)

 実際のところ、私たちはとかく、自分の願望よりも周囲の願望や思惑を優先してしまいがちである。したがって、「自分にとって価値のある人生とはどのようなものか、価値ある人間とはなにか?」ということを明確にするため、それを自由に書き出してみるべきだと著者はいう。

 簡単な話で、「人生の目的」などと大層なことを考えなくても、自分が大切にしたい価値観、もの、人を大切にしながら生きることが、求めるものを得る効果的な生き方につながるということだ。

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