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ロボットとRFID(ICタグ)を活用した図書館向け蔵書点検サービスを開始

PR TIMES

大日本印刷
富士物流との共同開発で、蔵書点検の作業時間を8割以上削減

大日本印刷株式会社(DNP)は全国の図書館に向けて、RFID(ICタグ)を活用した蔵書点検サービスの提供を2023年10月に開始します。蔵書点検に関して、富士物流株式会社と共同で独自のロボットやシステムを開発し、作業時間を大幅に削減します。 また、本サービスを含む図書館向け蔵書点検サービスについて、2023年10月24日(火)~25日(水)にパシフィコ横浜で開催する「図書館総合展2023」(https://www.libraryfair.jp/)に出展します。


蔵書点検ロボット
【RFIDを活用した蔵書点検サービス開発の背景と狙い】

図書館運営において、蔵書点検は「所蔵資料があるべき場所にあるか」「行方不明の資料はないか」を確認する年に一度の大切な作業です。この点検は、本に付与したバーコードやRFIDを手作業で読み取ることが多く、数か月前から計画を立て、1週間程度休館し作業を行ないます。休館による利用者への長期の利用制限の発生とともに、作業者の作業負荷や臨時雇用が必要になるなど、効率性の向上が課題となっています。
こうした課題の解決に向けてDNPは富士物流と共同で、RFIDを用いて様々な厚みや大きさの資料でも、作業時間を大幅に短縮する蔵書点検サービスを開発しました。

■図書館におけるRFID導入と蔵書管理業務の状況(2023年9月現在、DNP調べ)




【RFIDを活用した蔵書点検サービスのポイント】
図書館への事前調査、作業設計と準備作業(蔵書点検ルートや手順等の設計、作業員や機材の確保等)、実際の蔵書点検作業の代行(蔵書点検作業~蔵書点検データ作成、不明本リストに基づく現物確認等)を実施します。

図書館ごとのRFIDの利用状況に応じて、効率的なスキャニング手法を提案します。

RFID未導入の図書館に向けた導入支援も行います。

各社の役割 : DNPはサービス構築や機器仕様設計を行い、DNPのグループ会社である株式会社図書館流通センターと丸善雄松堂株式会社を通じてサービスを提供します。富士物流は、作業検証、点検作業、機器開発を行います。


■参考価格 :
初期費用:作業設計費30~50万円、作業費:3.5円/冊

■HF帯RFID対応のパッケージサービス :
高出力ハンディリーダーを使用した読み取りシステムを提供。派遣した作業員が読み取り作業を行います。

作業員1人の1時間当たりの読み取り数 : 1,000~1,200冊から5000冊~10,000冊に拡大。


専用作業キットでの作業の様子
■UHF帯RFIDタグ対応のパッケージサービス :
高出力リーダー搭載の蔵書点検ロボットとハンディリーダーのシステムを提供。派遣した作業員が読み取り作業を行います。

作業員1人の1時間当たりの読み取り数 : 2,000~10,000冊から60,000~70,000冊に拡大。(ロボット1台とロボットの操作員1人、作業員1人によるハンディリーダーでの作業の場合。)

ロボット重量は60kg程度。 多層階でもエレベーターで移動可能。


蔵書点検ロボットの作業の様子
【蔵書点検作業の実証実験結果】
○HF帯RFIDを使用した図書館A(千葉県)での実験結果
・蔵書数:約14万冊/実施期間:2023年2月13日~14日


○UHF帯RFIDを使用した図書館B(東京都)での実験結果
・蔵書数:約17万冊/実施期間:2022年6月15日~17日


【今後の展開】
DNPは本サービスを通じて、図書館職員の蔵書管理業務を効率化し、本の仕入れの最適化や利用者の利便性・満足度の向上を支援します。近年の図書館では、地域の人々をつなぎ、創発的な活動を生み出す場としての価値提供が図書館に求められており、そのための職員の教育やサービスの開発などにつなげていきます。
DNPはまた、UHF帯RFIDを活用し、図書館内の閲覧履歴を自動的に取得するシステムの開発も進めています。これにより館内でよく読まれる本のジャンルやテーマを可視化し、選書の効率化などにつなげることが可能になります。さらに、書店でのRFID導入の実証実験*1にも活用していく予定です。DNPは、RFIDを活用した蔵書管理関連サービスで2027年度までに累計10億円の売上を目指します。

*1 DNPが運営するオープンイノベーション施設「DNPプラザ」(東京都新宿区)内の「外濠書店」では、2023年4月から本システムを用いた実証実験を実施しています。

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※ニュースリリースに記載された仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。