予防医療コンサルタントの細川モモが“ライフワークの見つけ方”をアドバイス
女性たちの新しい生き方(=ライフシフト)を応援するイベント「『brand new ME!(ブラン・ニュー・ミー) 40 代・50 代から選ぶ新しい生き方』MOOK 刊行記念イベント 」が、2023 年 8 月 19日に東京ミッドタウン日比谷の BASE Q ホールにて開催。“新しく自分らしい生き方”を実践しているロールモデルとして、予防医療・栄養コンサルタントの細川モモ氏が登壇した。
女性と次世代の健康増進を目的とした予防医療プロジェクト「Luvtelli(ラブテリ)Tokyo&NewYork」を主宰する細川氏は、同イベントで「人に喜んでもらえる幸せなライフワークがある生き方」を講演した。
両親がガンの闘病したことをきっかけに、“生と死”について考え続けた 10 代。この原始体験がヒントになり、細川氏は予防医療に関心を持ち、単身でアメリカへ渡って栄養疫学を学ぶことに。その中で、「女性の健康について携わることができれば病気も減らせるし、将来的に幸せになる子供たちを増やせるのでは」と気付き、“女性の健康をライフワークにする”ことに決めたという。
「人生 100 年時代」と言われているこの時代、少子高齢化が進行している日本では、医療保険の財政健全化も課題となっている。20 年以上前に、女性の健康をライフワークにすることに決めた細川氏は「60 代になると 3 人に 1 人が骨折をし、70 代を過ぎると 2 人に 1 人が骨折をする。現在、介護保険の 7 割を女性が使っているのですが、医療費を健全化するためにも、女性の健康を考えることはすごく大切だと考えていました」と、日本が抱える社会問題にも思いを馳せ、現在は実際に、女性の健康や、子供の貧血対策などに関する研究・開発・社会実装に取り組んでいることを伝えた。<
そんな細川氏は、新しい生き方(=ライフシフト)を模索する来場者たちに、「ライフワークを見つけるためには、1 つは原始体験を棚卸ししてみることかな、と思います」とアドバイス。
「人生の中で衝撃を受けたこと、悲しかったこと、すごく感動したこと、嬉しかったこと、変えたいと思っていること。そうしたことが原始体験となるのかなと。例えば私のチームには 40 名ほど在籍していますが、そのほとんどが家族の病気や自身の闘病経験を糧にしている。そういう、人生を突き動かすような原始体験や、そうした大きなことでなくても、例えば保護ねこ活動だったり、環境問題だったり。いろいろなことがあると思いますので、心が揺れ動いたことを書き出してみてください。
原始体験というのは強いもので、ずっとそこからエネルギーがチャージされるような、強い動機になります。好きを極めて仕事にし、そこから充足感を得ていくということもあれば、原始体験を活かして他者に還元するという生き方も。自分だけの経験を生かして、人に喜んでもらう生き方というのは、好きを極めて仕事にしていくことと、恐らく幸福度としてはあまり変わらないのではないかなと思います」と自身の見解を述べていた。
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