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山本 敦の「新選! オーディオレポート」 第10回

オトナのビーツ・ヘッドホン誕生!「Beats Studio Pro」を楽しむ【レビュー】

2023年09月15日 19時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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左側側面の“bボタン”の周囲がリモコンボタンとして機能します

独自開発のノイキャン、サウンドにも特徴あり

 ビーツはアップルのファミリーブランドになって以来、アップルのチップを搭載する製品だけでなく、自社開発のチップを搭載するヘッドホン・イヤホンを展開してきました。またサウンドに関わる基幹パーツや、アクティブノイズキャンセリング機能を搭載するモデルはそのアルゴリズムも独自に開発しています。

 Beats Studio Proにはカスタム設計による40ミリ口径のダイナミック型ドライバーが搭載されています。振動板を二層構造として、硬さが異なる素材を組み合わせたことで広い帯域に渡って滑らかで歪みのないサウンドを実現しました。ドライバーのピストンモーションにより、ヘッドホンの内部に生まれる空気圧を効率よく逃がす通気機構を採用したことで、鋭く切れ味に富む低音を再生します。

 アクティブノイズキャンセリングは、ノイズのフィルタリングや内蔵マイクの精度を高めたことで、すべての帯域にバランス良く効果が実感されます。外部音取り込みモードに切り換えると、マイクがピックアップした環境音や人の話し声がクリアに聞こえます。どちらのモードで使っている時にも、毎秒最大4万8000回に及ぶデジタル信号処理によって不要なノイズを分析するので、コンテンツのサウンドや通話音声がとても聞きやすくなります。

USB-Cと3.5mmアナログヘッドホン入力を搭載

 Beats Studio Proのひとつ前世代のフラグシップヘッドホンである「Beats Studio3 Wireless」には、アップルが設計したBluetoothオーディオためのシステムICチップである「Apple W1」が搭載されていました。Beats Studio Proはビーツが独自に設計した第2世代のプラットフォーム(システムICチップ)を採用しています。この高いパフォーマンスと効率性を追求したチップが本機のコアとして機能することで、良質なサウンドとノイズキャンセリングだけでなく、多彩な機能をBeats Studio Proに搭載することができました。

 次回はBeats Studio Proを空の旅で体験したレポートをお送りします。

 
製品ジャンル ワイヤレスヘッドホン
ブランド Beats by Dr.Dre
製品名 Beats Studio Pro
価格 4万9800円
形式 密閉
ドライバー 40mm口径 ダイナミック型
Bluetooth AAC/SBC
USB接続 最大48/24bit
連続再生時間 約24時間(ANC/外部音取り込みモード オン)
 

筆者紹介――山本 敦
 オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。

 

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