このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第440回
11.6型で7:5比率はゲームにも読書にも便利! ハイエンドタブレット「OPPO Pad 2」
2023年09月07日 12時00分更新
OPPOの新しいタブレット「OPPO Pad 2」は、国内ではOPPO初となるハイエンドタブレットであり、日本で古くから神の比率と呼ばれる1:1.414(5:7)の「白銀比」をうたう約11.6型のディスプレーにハイエンドのチップセットを搭載するなど、Androidタブレットとして充実した性能を備えている。「GREEN FUNDING」でのクラウドファンディング(9月17日まで)による販売という、従来と変わった形態が取られているOPPO Pad 2を借りたので、その実力を確認してみよう。
◆「OPPO Pad Air」とは大きく変わったデザイン
まずは外観だが、OPPO Pad 2は、約11.6型の液晶ディスプレーを搭載し、サイズは約259×190×6.6mm、重量は552g。すでに国内に投入されている「OPPO Pad Air」(250.6×174.1×7.5mm、487g)と比べれば重いが、高さや薄さは大きく変わらない点はフラッグシップモデルならではだ。
ただ形状は、OPPO Pad Airが側面がスクエアで角ばったデザインであったのに対し、OPPO Pad 2は側面に丸みを帯びたデザインに変更されている。それゆえ手に当たった時の触感はよりソフトで、持ちやすくなったといえるだろう。
背面もOPPO Pad Airで特徴的だったツートンカラーではなく、よりシンプルな1色のデザインに変更。ただタブレットとしては珍しくカメラ部分を丸く際立たせたデザインで、そのカメラを中心に細いラインがリング状に広がるデザインとなっている。質感はマットで手触りもさらさらしており、滑って落としにくいよう配慮がなされているようだ。
側面のインターフェースを確認すると、横にした状態で左側面に電源キー、上部に音量キーが備わっているほか、右側面にはUSB Type-C端子を用意。加えて底面にはオプションのキーボード接続用端子が設けられているほか、左右にはそれぞれスピーカーが2つずつ配置されており、音響面でも「Dolby Atmos」に対応するなど、タブレットの主目的でもあるコンテンツ視聴を重視している様子がうかがえる。
◆7:5比率のディスプレーは本当に使いやすい?
OPPO Pad 2の大きな特徴として打ち出されているのが、紙の寸法などに使われる「白銀比」をうたう7:5の画面比率である。A4用紙に近く、日本の建造物にも多く使われる比率であることから、OPPOはその使いやすさを大きくアピールしているようだ。
そこで実際に電子書籍を中心に確認してみたが、紙に近い比率であることに加え、解像度も2800×2000ドットと高いことから見開きタイプの漫画や雑誌などは確かに読みやすい。一方で文字ベースの書籍に関しては、横書きのハウツー本や技術書などは逆に読みづらくなることが多く、縦書きの小説などもレイアウトによって紙の誌面のような読みやすさは実現できないことが多かった。ポテンシャルを発揮するには電子書籍の内容を選ぶことは覚えておく必要があるだろう。
映像面に関しても、グーグルのDRMである「Widevine」のセキュリティレベルは「L1」で、映像配信サービスのストリーミングもHD画質で視聴可能。加えて音響面ではDolby Atmos、映像面では「Dolby Vision HDR」にも対応していることから映像視聴用のデバイスとしてもかなり充実しているし、リフレッシュレートも144Hzなので高リフレッシュレートに対応するコンテンツもより楽しみやすい。
またOSには「Android 13」をベースとしたOPPO独自の「ColorOS 13」を採用しており、画面中央上部から2本指でスワイプすると画面を分割したり、4本指でピンチインするとアプリを別ウィンドウで表示したりできるなど、OPPO Pad Airで導入されていた独自のジェスチャー操作は健在。それに加えて画面を見ている間は画面をオンにしておける機能などが追加されるなど、一層の強化がなされている。
なおカメラについては、アウトカメラが約1300万画素/F値2.2(Exif値より)、インカメラが約800万画素/F値2.3(Exif値より)。タブレットとして見れば性能は高い方だがスマートフォンと比べれば低く、室内でのビデオ会議などの利用が主だ。それゆえカメラの配置はビデオ会議に活用しやすいよう、アウト・インカメラともに横にした状態で本体中央に配置されているのが大きなポイントといえそうだ。

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