ゲーミングチェア選びに迷ったらコレ! タイプ別オススメゲーミングチェアを紹介

文● スピーディー末岡

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提供:AKRacing

やっぱり座り心地が一番大事!
ゲーミングチェアアンケート結果発表

AKRacing

 ゲームをしない人でも仕事用に導入するなど、その機能性や腰や肩への快適性が広く知られるようになってきたゲーミングチェア。レーシングカーのシートに着想を得たということで、長時間座っても体への負担を抑えるような仕様になっているため、長時間PCの前で作業をする人にはマストアイテムと言える。

 市場が活性化し、様々なメーカーから数多くのゲーミングチェアが発売されているものの、我々ユーザーとしては自分が求める機能が搭載されているものが欲しい。高い買い物でもあるので、買ってみたけどちょっと違う……、という事態は避けたいところだ。

 そこで「ユーザーはゲーミングチェアにいったい何を求めているのか」というアンケートを実施して、自分の納得いくゲーミングチェア探しをしてもらおうというのが今回の記事の主旨。前回の記事で取ったアンケートを元に、ゲーミングチェアの老舗ゆえの安心感があるブランド「AKRacing」のラインナップの中からオススメを紹介しよう。

 ということで、先日ASCII.jp上で募集した「ゲーミングチェアに関するアンケート」だが、集計が出たのでまずは結果を見ていただきたい。

AKRacing

 当たり前だが、座り心地に全体の2割以上という多くの票が集まった。長時間座るものなので、これは納得の結果と言える。そして通気性、素材と続いたあとに価格が来ている。これは意外だったのだが、価格を第一に考えているのかと思いきや、それ以上に椅子としての機能性のほうが重要視されているのである。多少高くても良いものを、というのがゲーミングチェアを買う層のようだ。

 また、アームレストの可動域やランバーサポートといった、ゲーミングチェアに付随する機能を重視する人も多いことがわかった。

 投票数ゼロだったのがブランド、耐久製、180度リクライニングの3つ。ブランドよりも実用性というのはわかるのだが、耐久製はもともとゲーミングチェアは頑丈にできているから心配していないということだろうか。180度リクライニングも使ってみると便利なのがわかるのだが、それを重視して選ぶわけではないようだ。

 それでは、アンケート結果からオススメのゲーミングチェアを、老舗ブランドAKRacingのラインナップからチョイスしたい。

PUレザーやメタルフレーム、リクライニングなど
欲しいものがすべてそろっているフラッグシップ「Pro-X V2」

 AKRacingのフラッグシップといったら「Pro-X V2」。高耐久PUレザー素材を使い、内部メタルフレームの再設計でゆったりとした座り心地が魅力。シート部分やバックレスと部分には専用設計のウレタンフォームを使用することで耐圧を分散して体への負荷を軽減している。さらにリクライニングはフルフラット(180度)まで対応。

 ヘッドレストやランバーサポートは取り外し可能、上下左右前後に調整できる4Dアジャスタブルアームレストはゲーミングチェアの中ではPro-X V2だけの機能だ。これにより、自分が最適だと思う高さや角度でマウスやキーボードを操作できる。これなら無理のない姿勢でゲームや仕事に没頭できるというもの。

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Pro-X V2

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Pro-X V2のサイズ

 Pro-X V2は今回のアンケートの上位回答のほとんどの要望を満たせるモデルだ。価格は5万7800円とそれなりだが、これだけの機能、性能なら納得できるだろう。

最安値で日本人の体型に合わせて作られた「Wolf」

 今回のアンケートでは、ゲーミングチェア選びは機能・性能重視だということがわかったが、それでも4位に入っている「価格」。最近はいろんなものが値上がっているので、価格を見てから決めるという人も多いのも当然だ。

Wolf

 そこでオススメなのが「Wolf」。AKRacingのゲーミングチェアの中では4万4800円と最安値でありながら、上位モデルの基本設計を踏襲しつつ、座部までの高さをやや低めにするなど、平均的な日本人の体格に合わせて作られている。

 具体的には背もたれが91cm、横幅が52cm、座面の奥行き52.5cm、座面の厚さは10cmになっており、上位モデルのPro-X V2は背もたれが95cm、横幅が55cm、座面の奥行き54.5cm、座面の厚さは13cmなので、160~170cmくらいの人にフィットするだろうか。

 ただ座面の高さが33~40cmと、Pro-X V2より高い(32~39cm)なので、少し高い位置に合わせたい人にも向いている。ガスシリンダーもやや中尺のものを採用しているという徹底ぶりだ。

 さらに、素材には通気性と肌触りに優れたファブリックを使っているので、アンケート2位、3位の通気性と素材という要望も満たしている。

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Wolfのサイズ

 リクライニングは180度まで倒れるし、アームレストは上下の調整が可能。さらにロッキング機能もあるので、4万4800円という価格ながらも多機能でコストパフォーマンスに優れる1台だ。

小~中高生にオススメしたい、小柄な「PINON」

 アンケートでは椅子の高さ、デザイン、小さめのサイズといった項目が少なからず票が集まった。たしかに、ゲーミングチェアというと大柄なイメージがあるかもしれない。しかし、AKRacingのラインナップの中にはティーンエイジャーを想定して適正身長を145~165cmに想定したモデル「PINON」があるので紹介しよう。

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PINON

 まず地上から座面までの高さが31.5~38cm(サクラピンクのみ30~36.5cm)と低いので、身長が大きくない人でもちゃんと両足のカカトをつけて座れる(Pro-X V2は32~39cm)。そして座面から背もたれ最上部までが85cm、背もたれの幅が52.5cmと、Pro-X V2(高さ95cm、幅55cm)と比べても小柄なことがわかる。

 最大の特徴は座面の奥行きだ。一番後ろに座って背中をつけた状態で、膝が90度に折れ曲がる部分までの長さなのだが、これがPro-X V2だと54.5cmだが、PINONは46cmとなっている。身長次第ではうれしいサイズ感だろう。足がプラプラしてしまうのは体に負担がかかる要因なので、しっかりカカトがつくものを選びたい。

AKRacing

PINONのサイズ

 それでいて価格は4万4800円とWolfと同じなので、コストパフォーマンスの面でも多くの要望に応えるモデルだ。

ホールド感のある座り心地と豊富なカラバリの「OVERTURE」

 アンケートの結果からゲーミングチェアに「デザイン性」を求めている人も多いことがわかった。そんな人にオススメしたいのが「OVERTURE」だ。機能や素材などは最上位のPro-X V2と同じながら、背もたれの横幅が58cm、座面までの高さが34~41.5cmとゆったりだが(Pro-X V2は55cm、32~39cm)、座面の横幅が52cm、座面の厚みは10cmと座ったときのホールド感はラインナップの中でもかなりいい(Pro-X V2は55cm、13cm)

 また、デザイン的な要望を満たすのがカラバリの多さ。ゲーミングチェアのラインナップの中では最多の6色が用意されている(レッド、ブルー、パープル、ピンク、ホワイト、ブラック)。ずっと使うものなので、やっぱり好きな色を選びたい。デザイン性は高くてもカラバリは多くないというゲーミングチェアのイメージを覆す商品だ。

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OVERTURE

 180度のリクライニングとロッキング機能はPro-X V2同様採用されているが、アームレストは昇降調整機能のみ。価格は4万9800円とラインナップの中で2番目に高額だが、やや大きめでゆとりのあるゲーミングチェアが欲しいなら選択肢に入るだろう。

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OVERTUREのサイズ

身長に合わせて座面を少し高くしたいなら「Nitro V2」

 すべてにおいて平均値以上を求めたいならAKRacingのエントリーモデルである「Nitro V2」をオススメしたい。上位モデルから素材やデザインを受け継ぎ、座面内部には専用設計のウレタンを採用して体圧を分散させることで、負荷の一極集中をなくして疲労を軽減してくれる。

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Nitro V2

 本体サイズはPro-X V2と比べるとやや小さめ。背もたれの高さは92cm、横幅は54cm、座面の奥行きは51cm、座面の幅37cm、座面の薄さ10cm、地上から座面までの高さは33~40cmというサイズ感だ。Pro-X V2は高さ95cm、横幅55cm、座面奥行き54.5cm、座面幅39cm、座面の薄さ13cm、地上から座面までの高さ32~39cmと、チェア部分は大きいが最低地上高がやや低くなっている。簡単に説明すると、Pro-X V2とOVERTUREの中間といったサイズ感だ。

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Nitro V2のサイズ

 アームレストは昇降機能のみだが、180度のリクライニングやロッキング機能を備えている。価格は4万7800円と、約1万円の差。座面までの高さがPro-X V2より1cmほど高いので、身長や足の長さによってはこちらを選ぶのもいいだろう。

【まとめ】自分の欲しいモノに妥協はNG!
買う前に徹底的に自分に合うか調べよう

 このアンケートの項目では満たされない要望もあったので、紹介しよう。アームレストのクッション性、スマホ置き場、カップホルダー、長時間座ってる時の蒸れにくさ、シンプルでインテリアになじむデザイン、腰への負担、ギターを弾くのでアームレストの可動、寝心地などなど。しかし、この大半が今回紹介したモデルで解決するのだが、スマホ置き場やカップホルダーはたしかに筆者も欲しい。

 また、キャスターの静粛性にもいくつかの票が集まったが、AKRacingの製品はどれもポリウレタン製のキャスターを装着しているので、ナイロン製のものよりも柔軟性があって床への攻撃性も少ない。さらに転がしたときの騒音も少ないので集合住宅の上の階に住んでいる場合も安心だ。

AKRacing

回答数は少なかったが、座椅子もランクイン。AKRacingには座椅子型ゲーミングチェアの「極坐 V2」があるのでご安心を

 職種にもよるかもしれないが、椅子というものは1日の大半を座って過ごすもの。筆者のようにテレワークだとPCの前に起きてから寝るまで座っているため、腰を壊しやすい。というか壊れてしまった。なので、腰や背中への負担を軽減してくれるゲーミングチェアにしている。ただ、ゲーミングチェアはその構造や機能性で、価格がやや高くなりがちだ。数千円で買えるオフィスチェアとは違うのである。

 だからこそ自分が納得するまでスペック表などとにらめっこして、本当に欲しいものを購入しよう。とくに、体の合う合わないに大きく影響するサイズは重要だ。今回の記事で紹介している商品の寸法をじっくり眺めて比較してみよう。

 ゲーミングチェアは一度購入してしまえば1~2年くらいでは壊れないと思うので長い付き合いになることは間違いない。そして使えば使うほど体になじみ、愛着が湧いてくるだろう。ぜひともお気に入りの1台を見つけてほしい。

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