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認定整備済PC事業に取り組むVAIO

中古PCとはちょっと違う「VAIO認定整備済PC」の魅力

文●ASCII

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VAIOは良さそうだけど少し高い、本当の使いやすさを知りたい人へ

 VAIOで同事業を担当するパーソナル営業本部 認定整備済PC事業室の大石辰也室長によると「VAIOのブランド価値は認めているが価格がネックで買えない、PCはコスパで選ぶといった、エントリーモデルとはまた違う層がターゲット」だという。つまり、VAIOは良さそうだけど少し高い、まずは使いやすいかどうかを知りたいといった、従来のVAIOの支持層の外側にいるユーザーの掘り起こしを狙っているということだろう。

VAIOの認定整備済みPC

 中古PCはサポートを受けにくく、短期間で故障するリスクも抱えている。そのためライトユーザーは手が出しにくい面があるが、こうした懸念をせずに買える点もメリットだろう。

 事業規模としては、すでに述べたように事業立ち上げの初年は月30~50台程度の出荷で始め、2024年度は月200台程度、2025年度は月1000台程度に規模を拡大していくという。当初は個人をターゲットにするが、将来的にはPCを安価に一括導入したい法人も視野に入れている。そのために、質の高いPCをまとまった数量で確保できる、企業のリースアップ品を再整備して投入していく考えだという。

パソコンの利用サイクルが変わる?

 手のかかったプロセスを経るため、一般的な中古PCで近いスペックの製品を買うよりはやや高めの金額設定という面はある。とはいえ、VAIOにとっては製品が持つプレミアムイメージを維持でき、他製品とも差別化できるというメリットもあるのだろう。なお、整備済PCというと、安く“買うほう”に関心が高まりがちだが、“有利な下取り対応”など、最新のVAIOを一定期間で買い換えていくコアなユーザーへの還元も期待したいところだ。

 VAIOはこれまでも天板交換やバッテリー交換などに対応した保守サービスの提供や“メンテナンスパック”の販売などをしてきた。認定整備済PCのサービスには、こうしたノウハウも生きているに違いない。まだ使える古い機種を再利用して、必要な人に届ける。循環型でいまどきの環境に合ったオリジナリティの高い施策に感じる。何より自分が長年活用したPCがただ廃棄されるのではなく、新品に近い外観に生まれ変わって別の人のもとで活躍すること自体が嬉しいではないか。

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