このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第439回
山根博士のグロスマレビュー
タブレットもタフボディーの時代! Blackview「OSCAL Spider 8」はアウトドアも余裕な頑丈さ
2023年08月21日 12時00分更新
中堅スマートフォンメーカーとしてタフネススマートフォンを多数輩出している「Blackview」から、今度はタフボディーのタブレット「OSCAL Spider 8」が登場した。屋外に持ち出してアウトドアや現場作業用としても使えるハードなボディー仕上げが特徴の製品だ。
本格的なアウトドア向けタブレット
OSCAL Spider 8は10.1型(1920×1200ドット)ディスプレーを搭載、チップセットはUNISOCのT616を採用するミドルレンジのタブレットだ。単体でもデータ通信できるLTEモデムを内蔵している。対応バンドはB1/3/7/8/20/34/38/39/40/41と広くはないが、日本向けに技適も取得して販売される。
カメラはフロントが1600万画素、リアが1300万画素となっており、ビデオ会議などでも鮮明に自分の顔を写すことができる。バッテリーは1万3000mAhと大容量で33Wの急速充電に対応する。背面デザインはいかにもアウトドア向け、といったデザインだ。なお、背面のステッカーに技適マークが表示されているが、本体の設定からも法的情報の中に技適マークを確認できる。
端子類は本体右側にUSB Type-C端子、SIM/microSDカードスロット、ヘッドフォンジャックを備える。ボリュームボタンと電源ボタンは反対側の左側に配置されている。端子類はすべてキャップでカバーされており、水や埃が侵入しない設計だ。またキーボードなどを接続する外部コネクターは搭載されていない。製品にはケースやカバーも付属しないが、元々がタフなボディーなので裸のまま使うことが想定されている。
背面には2つのネジ穴が見えるが、ここには付属の落下防止バンドを取り付けできる。バンドはネジで固定され、ねじ回しも付属している。かなりしっかりと固定されるので、片手を通して振り回しても本体が落ちることはない。アウトドアで地図を見ながら歩くとか、配送の仕事などにも使えそうだ。
OSはAndroid 13ベースのDoke OS 3.0を搭載している。PCモードが利用できるなど、タブレットの活用の幅を広げてくれるOSだ。また、Widevine L1対応なので動画サービスを高画質で視聴できるのもポイント。本体内の構造を活かしたデュアルボックス型スピーカーの搭載で、音楽の再生音量も大きい。アウトドア用としてだけではなく、自宅などでのエンタメマシンとしても十分使えそうだ。
本体サイズは251.3×170.1×14.9mm、重量は500g。同サイズのタブレットと比べるとだいぶ重いので、片手で持つ場合も落下防止バンドをつけたほうが安定感がある。これは本体がMIL-STD-810HとIP68、IP69Kに対応しているからであり、タフボディーの製品であることを考えれば、このくらいの重量は妥当だろう。
ベンチマークを計ったところ、Geekbench 6のスコアはシングルコア447、マルチコア1588だった。全体の操作はブラウザーやSNSを使う程度ならば不満が出ることはないだろう。画面分割など大きなディスプレーを活かした使い方も十分できる。ただ高性能なゲームはやや荷が重いかもしれない、メモリーは8GBだがストレージから8GBを仮想メモリとして使用でき、最大16GBとなる。内蔵ストレージは128GBだ。
プリインストールアプリにはAndroid標準に加えメモアプリの「マルチテックメモ」やアウトドア向けツールのセット「ツールボックス」、他製品からのデータ移行ができる「引っ越しアシスタント」、オフィスアプリ「WPS Office」などが入っている。システムを重くするような常駐アプリのようなものはなく、実用性を考えたものがいくつかプリインストールされている。
製品には簡易的なスタイラスも付属する。100円ショップなどでも販売されている汎用品と同等のものであり、筆圧検知には対応しない。とはいえ、購入後すぐにペンを使えるのは便利だ。マルチテックメモへも手書きで文字を書き込むことができる。
ツールボックスはBlackviewのタフネススマートフォンにもプリインストールされているアプリであり、方位磁針、高さ測定、懐中電灯、騒音試験、分度器などがセットになっている。分度器などはタブレットの大型ディスプレーならより使いやすい。アラームは内蔵スピーカーを使いかなりの大音量で警告音を鳴らしてくれる。
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