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台湾「InnoVEX 2023」で見たPC、周辺機器のスタートアップ

「COMPUTEX TAIPEI 2023」、「InnoVEX 2023」レポート

特集
ASCII STARTUP イベントピックアップ

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電池レス、ワイヤレスなマウスとペン

 他の展示会では見かけたことのない興味深い製品として、フランスのamiによる入力機器がInnoVEXでは見られた。PC用のペンとマウスだが、どちらにも磁石や回路などが一切なく、永久磁石が透明な筐体内にあるだけ。磁力の変化を検知するセンサーをディスプレイの裏面やマットに設置して、磁力の変化により、筆圧やマウスの位置を検知するという仕組みだ。ペンのほうは磁力の反発により筆圧を物理的に感じることもできる。

amiの入力用ペン。ペン先が本物の筆になっていて磁石の反発力で、筆圧を実際に感じ取ることができる

ディスプレイ背面の磁力センサーで、筆の動きや筆圧の検知などを行っている

ペンとマウスの内部には、永久磁石があるだけでバッテリーも回路もない

7センチ四方の小型端末Kubb Mini

 また同じくフランスのBLEU JOURは、同社が長年販売している1辺12センチのキューブ型パソコンに加えて、さらにコンパクトな7センチ四方のKubb miniを展示していた。CPUはIntel Celeron N5105でファンレスの設計となっている。ラズペリーパイ代わりの産業用ファンレスPCとして4Kビデオのサイネージ用クライアント端末としてや、いろいろな使い方ができそうだ。

BLEU JOURの1辺7cmの小型キューブ端末

 最後に、会場内で多く見られたキーボード製品の中からひとつを紹介して記事を終えたい。80年代風のレトロデザインで、キー数が少ない現代風のコンパクトキーボード。複数のグレーによるクラシックな味付けのカラーリングのものもあれば、レトロデザイン風カラーリングのものも。キー周りの外周部の幅があえてレトロにかなり広めにしているものもあり、ハイエンドからローエンド製品まで総じてデザインが洗練されてきていると感じた。

レトロデザイン風カラーリングで、80年代風デザインのキーボード

パソコン関連の展示会ならではの壁一面がキーで埋められていたブース

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