CO2排出量見える化クラウド「アスゼロ」、サプライチェーン向け一次データ回収機能の「サプライチェーンアンケート」をリリース
アスエネ株式会社
サプライヤーのCO2排出量の一次データ収集がより効率的かつ分析が可能に
アスエネ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:西和田 浩平、以下「当社」)の運営するCO2排出量見える化・削減・報告・報告クラウドサービス「アスゼロ」は、サプライチェーン向けに「サプライチェーンアンケート」機能をリリースしました。「アスゼロ」では、サプライヤーの一次データを月次・年次の両方で取得できるようになり、より精緻なScope3を算出できるようになります。
「サプライチェーンアンケート」機能のニーズ
「アスゼロ」は、企業・自治体を対象に、GHGプロトコル*におけるScope1-3*のサプライチェーン全体のCO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービスとSX*コンサルティングを行っています。強みである脱炭素のワンストップソリューションにより、企業の脱炭素経営推進に向けた包括的なサービスを提供しています。
「アスゼロ」を導入する製造業・建設業・小売業界などの多くの大手企業では、自社のScope3にあたるサプライヤーに対して、各社のCO2排出量の報告を依頼しています。これまでは、各社の報告フォーマットが異なることによるデータ収集の手間やミス、報告が滞ることで精緻な算定ができないなどの課題がありました。一方、環境省は2024年4月から、Scope3の開示について、サプライヤーの実測値である一次データをベースにした算定を企業に推奨すると言っています。
「アスゼロ」では、サプライヤーに自社のCO2排出量を月次で報告するサプライチェーン連携機能をすでに有しています。この度、年間で一度、アンケートに回答する方法でサプライヤーのCO2排出量を収集し、排出量の実績を管理するための「サプライチェーンアンケート」機能をリリースしました。サプライヤーは年次の報告により対応工数が削減でき、Scope3を算出したい大手企業はデータ収集の効率化が図れるだけではなく、取り組みの分析を通じて、排出量削減に向けた改善案を検討できるようになります。
導入企業(バイヤー)は、事業規模がさまざまなサプライヤーに合わせて、月次・年次のCO2排出量の報告を依頼できるため、より効率的に一次データの収集をすることが可能です。当社は、「アスゼロ」を通じて、脱炭素経営の実現に取り組む企業を支援し、ネットゼロ社会の達成に向けて貢献していきます。
「サプライチェーンアンケート」機能について
「サプライチェーンアンケート」機能は「アスゼロ」のオプションで利用可能です。導入企業は年に一度、サプライヤーに対して「サプライチェーンアンケート」を一斉送付することができます。サプライヤーは「アスゼロ」を介して自社のCO2排出量を回答するだけで、報告が完了します。サプライチェーン連携機能では月次、サプライチェーンアンケート機能では年次で一次データの回収ができるようになるため、サプライチェーンの企業規模に合わせたCO2排出量管理の要望に応えます。
導入企業は、アンケートの回収状況や進捗の見える化ができる他、自動的に回答期日のアラートやリマインドができるため、算定担当者の業務負荷を削減できます。さらに、収集したサプライヤーのCO2排出量を元に分析ができ、Scope3排出量の削減に向けた取り組みを検討することが可能です。導入企業・サプライチェーン企業の双方はCO2排出量の報告、データ収集の効率化が図れる上、精緻な一次データとして、製品LCAの算定やCDP、TCFD。SBTなどの環境イニシアチブへの開示にも活用できます。
「アスゼロ」について
「アスゼロ」は、複雑だったCO2排出量算出業務をカンタンにサポートする、CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービスです。温室効果ガス・CO2排出量の算出・可視化、削減・カーボンオフセット、Scope1-3のサプライチェーン排出量の報告・情報開示を支援します。
<主な特長>
・請求書などをAI-OCRでスキャン、お客さまの業務工数を削減、カンタンにCO2見える化
・CDP認定の気候変動スコアリングパートナーとしての豊富な実績によるSXコンサルティング
・GHGプロトコル*に基づいた、各種イニシアチブ(CDP・TCFD・SBTなど)の報告支援
・製品LCA*機能により、製品・サービス単位のCO2排出量の算定が可能
・CO2クレジットオフセット、クリーン電力調達などの脱炭素ワンストップソリューションを提供
・GHG排出量算定の国際規格ISO14064-3の第三者検証により、システムの妥当性を保証済み
アスゼロサービスサイト:https://earthene.com/asuzero
「ESGクラウドレーティング(ECR)」について
「ESGクラウドレーティング(ECR)」は、企業のサプライチェーンのESG(E:環境、S:社会、G:ガバナンス)経営の取り組みを可視化できるESG評価プラットフォームです。
<主な特長>
・サプライチェーン企業に対し、信頼性の高いESG評価が可能
・サプライチェーン調達におけるESG評価の工数削減
・有価証券報告書の開示に対応したコンサルティング
・表彰・PRで認知と集客の最大化
ECRサービスサイト:https://earthene.com/rating
アスエネ 会社概要
会社名:アスエネ株式会社
事業:CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「アスゼロ」
ESG評価クラウドサービス「ESGクラウドレーティング(ECR)」
カーボンクレジット・排出権取引所 「Carbon EX」の運営
資本金:25億2,681万円(資本剰余金含む)
代表者:代表取締役CEO 西和田 浩平
株主:経営陣、インキュベイトファンド、環境エネルギー投資、STRIVE、
パビリオンキャピタル(シンガポール政府/テマセク傘下ファンド)、
Salesforce Ventures、SBIインベストメント、GMO VenturePartners、
Sony Innovation Fund、GLIN Impact Capital、Axiom Asia Private Capital等
創業:2019年10月
住所:東京都港区虎ノ門1丁目17−1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー 15階 CIC TOKYO
URL:https://earthene.com/corporate/
【採用について】
アスエネでは、ミッションである「次世代によりよい世界を」を実現するため、全方位で採用を強化しております。ご興味・ご関心がある方は、ぜひお問い合わせください。
採用サイト:https://earthene.com/corporate/recruitment
【アライアンスについて】
アスエネでは、CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「アスゼロ」の展開を、一緒にお取り組みいただけるパートナーを募集しております。
協業例:金融機関・地域金融機関、総合・専門商社、コンサル、製造業、投資ファンドなど
問い合わせ先:https://earthene.com/corporate/form/contact
<注釈補足>
* GHGプロトコル:Greenhouse Gas(温室効果ガス)の排出量算定と報告の国際・世界基準
* Scope1-3:以下のとおり、事業者によるCO2排出量の算定・報告対象範囲を区分
Scope1:自社の事業活動において直接排出したCO2排出量
Scope2:他社から供給された電気、熱・蒸気の使用により発生する間接的なCO2排出量
Scope3:上記以外の事業活動に関わる上流・下流のサプライチェーンのCO2排出量
* SX:サステナビリティ・トランスフォーメーション。企業が持続可能性を重視した経営方針へと切り替える
* LCA:ライフサイクルアセスメントの略。製品やサービスの生産から消費、廃棄に至るまでのライフサイクル全体における環境負荷を定量的に算出する手法