PowerShell用Winget Clientモジュール
winget.clientは、PowerShell/Windows PowerShellから利用可能なモジュールである。具体的には、以下のコマンドを使ってインストールする(要管理者権限)。
Install-Module Microsoft.WinGet.Client
利用できるコマンドは、「Get-Command -Module Microsoft.WinGet.Client」で表示させることができる。
形式は、一般的なPowerShellコマンドと同じである。また、Get-Helpコマンドも利用できるが、現時点では、インターネット側のヘルプページが存在しない。ただし、GitHubにPowerShellクライアント関連のサンプルやドキュメントがある。
●GitHub/winget-cli Microsoft.WinGet.Client(英語)
https://github.com/microsoft/winget-cli/tree/master/src/PowerShell/Microsoft.WinGet.Client
wingetは、その出力が込み入っていることと、出力フォーマットを変更する機能がほとんどないため、PowerShellのパイプライン内で使うのが面倒だった。たとえばwinget searchコマンドの出力には、リポジトリアクセスのゲージアニメーションを行うVTエスケープシーケンスが含まれてしまい、これを除去するなど面倒な処理が必要だった。
このPowerShellモジュールの提供により、Wingetの機能をPowerShellのパイプラインに入れて処理することが可能になった。このPowerShellモジュールは、安定版winget(v1.14)でも利用が可能だ。
当初は、Linuxのパッケージ管理コマンドに習う単純なパッケージインストールユーティリティだったが、インストールされているアプリケーション全般の情報を得ることが可能になり、一部Microsoftストアアプリのインストールにも対応した。これにより、オープンソース系のアプリケーションでも、新規マシンへのインストールが簡単になってきた。次回はパッケージインストールと同時に環境確認、設定ができるwinget configurationについて解説する予定だ。
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