このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

Windows Info 第386回

Wingetにおける安定版v1.14からプレビュー版v1.16での新機能

2023年07月02日 10時00分更新

文● 塩田紳二 編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

PowerShell用Winget Clientモジュール

 winget.clientは、PowerShell/Windows PowerShellから利用可能なモジュールである。具体的には、以下のコマンドを使ってインストールする(要管理者権限)。

Install-Module Microsoft.WinGet.Client

 利用できるコマンドは、「Get-Command -Module Microsoft.WinGet.Client」で表示させることができる。

 形式は、一般的なPowerShellコマンドと同じである。また、Get-Helpコマンドも利用できるが、現時点では、インターネット側のヘルプページが存在しない。ただし、GitHubにPowerShellクライアント関連のサンプルやドキュメントがある。

●GitHub/winget-cli Microsoft.WinGet.Client(英語)
 https://github.com/microsoft/winget-cli/tree/master/src/PowerShell/Microsoft.WinGet.Client

 wingetは、その出力が込み入っていることと、出力フォーマットを変更する機能がほとんどないため、PowerShellのパイプライン内で使うのが面倒だった。たとえばwinget searchコマンドの出力には、リポジトリアクセスのゲージアニメーションを行うVTエスケープシーケンスが含まれてしまい、これを除去するなど面倒な処理が必要だった。

 このPowerShellモジュールの提供により、Wingetの機能をPowerShellのパイプラインに入れて処理することが可能になった。このPowerShellモジュールは、安定版winget(v1.14)でも利用が可能だ。

 当初は、Linuxのパッケージ管理コマンドに習う単純なパッケージインストールユーティリティだったが、インストールされているアプリケーション全般の情報を得ることが可能になり、一部Microsoftストアアプリのインストールにも対応した。これにより、オープンソース系のアプリケーションでも、新規マシンへのインストールが簡単になってきた。次回はパッケージインストールと同時に環境確認、設定ができるwinget configurationについて解説する予定だ。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン