においでわかる排泄センサー「ヘルプパッド2」を提供するabaが優勝 IVS2023 LAUNCHPAD KYOTO
「IVS 2023 KYOTO」レポート
2023年6月28日から30日に京都で開催されている「IVS2023」のメインコンテンツのひとつ、スタートアップ業界の登竜門とよばれる国内最大級のピッチコンテスト「IVS2023 LAUNCHPAD KYOTO」が、6月29日午後に行なわれた。決勝に進出した14組の中から、「においでわかる排泄センサー『ヘルプパッド2」』を提供する株式会社abaが優勝。第1位のスタートアップ京都国際賞は京都府より1000万円の補助金が授与される。
スタートアップ京都国際賞、オーディエンス賞 株式会社aba
第2位 Lecto株式会社
第3位 株式会社Poetics
第4位 SecureNavi株式会社
第5位 テープス株式会社
第1位「ヘルプパッド2」 株式会社aba
第1位のスタートアップ京都国際賞に選ばれた株式会社abaは、介護ベッドにパッドセンサーを敷くことで、排せつの状況がにおいで感知でき、ソフトウェア上で管理できる。介護現場では定期確認は不要になり、おむつを開けて確認する現場の負担を減らすことが可能だ。登壇した宇井吉美代表取締役社長はコメントで、第1位に選ばれたことで開発のきっかけとなり、いまは連絡先のわからない介護士の方に開発できたことを届けたいのでSNSなどで拡散してほしいと語った。観客の投票で決まるオーディエンス賞のダブル受賞ともなったことで、多くの人に届くことになるだろう、ぜひその思いが伝わってほしい。
第2位「Lectoプラットフォーム」 Lecto株式会社
第2位は債権管理、回収を効率化する「Lectoプラットフォーム」を開発するLecto株式会社。従来、紙の送付や電話の催促などの作業を管理、デジタル化することでメールやSMS、チャットといったツールの導入、自動実行などが可能とし、統合的に管理できる。
第3位「JamRoll」 株式会社Poetics
第3位はPoetics、電話やビデオチャットの音声をテキスト化し、商談内容などをAIで解析し、プラットフォーム上で管理できるようにし、要約解析、セールスフォースへの自動連係ができる。
第4位「SecureNavi」 SecureNavi株式会社
第4位はSecureNavi株式会社、ISMS認証やPマークなど社内の情報管理規定などWordなどで管理されている文言をDX化。規定内容を解析し、現状最新の規定と照らし合わせて足りていないところを作成したり、社内のセキュリティー体制の安全性を高める。
第5位「TēPs」 テープス株式会社
第5位はテープス株式会社、ECサイトに特化したノーコードツール「TēPs」を開発提供する。Amazonや楽天など各種連携サービスで実行する項目をノートとして、つなぎ合わせることで売上管理、通知などシームレスな作業を実現できる。プログラミングができない現場の人間にも効率的なシステムを構築することができる。