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名作を120%超えてきた!『ゼルダの伝説 TotK』とある脳筋勇者の80時間プレイレビュー

2023年05月30日 13時00分更新

文● Zenon/ASCII

魅力その2.空と地上に加えて地底まで広がる舞台

 事前情報の段階で、『ブレワイ』の広大な世界をベースにプラス「空島」という舞台が加わることは既に知っていたし、それこそが本作のメインになると筆者は信じていた。しかし実際にプレイすると、とんでもないことが判明する。第3のエリア「地底」の存在である。

地上のいたるところに開いた地底へと繋がる大穴。ほぼ例外なく瘴気(赤黒い染み)が漏れ出しており、見た目だけでもうヤバい雰囲気がプンプンだ

ここを落ちていくと、真っ暗な地底へとたどり着く。たたくと光を発する「アカリバナの種」を使って周囲を照らしつつ、自分の手で道を切り開かねばならない

地底は地上と同規模のフィールドが広がっており、見通しが悪いうえに敵も強力なため、なかなか探索が進まない。正直かなり不安感を煽る場所で怖いのだが、未知のエリアであるがゆえにワクワクも同時に感じられる

 逆に「空島」の規模については、今のところ地上より小さく限定的なものであると感じた。ただ地続きでないため、別の島へ渡るには古代文明の遺産である「ゾナウギア」を工夫する必要があるのは、おもしろいと思う。

炎を噴き上げるゾナウギアを使って組み上げた「気球」。これで上昇し、高所からパラセールで滑空して移動するなど、さまざまなやり方が用意されている

前作にはいなかった瘴気の魔物が、地上や地底の一部に潜んでいることも。遭遇するとおどろおどろしい演出が入ってメチャクチャ怖い! 高台に登ったり、水に浸かったりすれば安全に追撃を振り切れるので覚えておこう

 80時間プレイして、ようやく地上のマップをすべて開放できたところ(すべて探索できたわけではない)。空島と地底の探索にはまだまだ時間がかかりそうなので、じっくり遊んでいこうと思う。

魅力その3.新たな能力で自由度が広がり過ぎぃ!

 本作で最もゲーム性を進化させた点は、やはりクラフトにまつわる各種能力だろう。『ブレワイ』で使えた能力「リモコンバクダン」「マグネキャッチ」「ビタロック」「アイスメーカー」は消滅し、新たに以下の5つの能力を使えるようになる。

・ウルトラハンド:モノを持ち上げ、2つのモノをくっつけて固定する
・スクラビルド:武器、盾、弓に各種素材を接着して強化する
・トーレルーフ:天井へ飛び上がり潜り抜ける
・モドレコ:モノの時間(動いた軌道)を戻す
・ブループリント:青写真。設計図や一度クラフトした履歴から、同じものを再構成する

能力を使う際はLボタン長押し+右スティックで選択。『ブレワイ』の各種能力は基本代用できるアイテムや能力が用意されているので、困ることは少ない。「ウルトラハンド」は金属以外の物もつかめるので、実質「マグネキャッチ」の上位互換とも言える

ゾナウギアと呼ばれるさまざまなギミックを持つアイテム群。風を起こして推進力を生み出す「扇風機」や、自律走行可能な「タイヤ」、砲弾を発射する「大砲」なんてものもある(冒険を進めるとさらに増えた)

組み合わせることで簡易的な車を作って悪路を走破したり、前述の気球で高度を稼いだりと主に移動手段としてのクラフトが便利

盾に「ロケット」をスクラビルドで接着すると、1回限りだが強力な推進力で上空へと飛び上がれる。1つは持っておくと、祠のなぞ解きで詰まった時にゴリ押せるのでオススメ

仕掛けを横目に上空へ飛び上がる筆者。ズルじみたゴリ押しも許容してくれるから『ブレワイ』も『ティアキン』も大好きだ!

 個人的に最高難度だと思うのが「ツカロクの祠(進むちから)」。「タイヤ」のゾナウギアを使って、大玉を先へ先へと運んでいくなぞ解きだ。

 だが途中の仕掛けは解き方が閃かず、ウルトラハンドで大玉を上まで持っていき、モドレコで時間を稼いでいるうちにハシゴを登って、ウルトラハンドでキャッチするという超ゴリ押しで進んでしまった(お題のタイヤを使わない解法)

モドレコを使うとウルトラハンドで動かした軌道をなぞるので、その間にダッシュで上まで登ってキャッチする。これぞThe 脳筋の解法である!

同祠の3つ目のいかだ作りも、タイヤの位置をミリ単位で微調整して薄い壁の上を走らせる解法で突破。少し斜めになるだけで落ちる綱渡りのようなやり方だった。おそらく水面を進む方法で、よりスマートな解法もあると思うのだが……?

 ユーザーのなかには想像力を爆発させ、巨大な兵器をビルドしたりミニゲームでラクできる能力の使い方を発明している人もいる。そうした楽しみ方ももちろんアリだが、筆者のような脳筋でも簡単な車や飛行機は作れるようサポートがあるので、「クラフト要素」に苦手意識がある人でも安心してほしい。

能力の1つブループリント。設計図があれば、その場に完成形を自動で組み上げてくれる。一度作った渾身のギミックは、使いやすければ「お気に入り」に保存もできるので超便利!

なぞ解きに詰まったら、とにかく丸太や板を繋げた橋を作るのもいいだろう。ゴリ押しの力業だが、先へ進めればそれでいいのだ!

フィールドボス的な扱いのイワロックは、腕の岩を飛ばした直後にモドレコを使ってやると簡単にダウンが取れるのでオススメ。無駄にバクダン花を使うこともないので節約になる

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