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東京都のモノづくり支援 最優秀賞は女性向けスマート防犯アクセサリー「yolni」

未来のものづくりベンチャー発掘コンテスト「Tokyo ものづくり Movement」

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「Tokyo ものづくり Movement」は、モノづくりで事業を興したい企業や個人を2022年10月~12月にかけて募集、審査を通過した10社に対して約5か月間にわたり3Dプリンターを使った試作、マーケティングの支援、ピッチ練習を繰り返してきた。今回のピッチコンテストではその成果を発表し、最終審査が行われた。審査基準は、1)製品戦略、2)製品化の実現性、3)製品化への思い、4)ビジネススキームの完成度、試乗性、課題製、投資可能性の7点。

司会のモンスターエンジン(吉本興業)とフリーアナウンサー堤 友香氏(セント・フォース)

モンスターズエンジンの西森氏は、実家の鉄工所で制作した「バタフライカニフォーク」と「1本だけのつまようじ入れ」を披露。

夜道の不安に寄り添うスマート防犯アクセサリー「yolni」

 調査によると、女性の4割が夜道に不安を感じているという。強制わいせつは年間4000件以上発生しており、その半数は夜間の街頭で起こっている。子供向けの防犯サービスは充実しているのに対し、大人向けの商品は少ないことから、大人が気軽に持ち歩けるファッション性の高いアイテムとして開発されたのがスマート防犯アクセサリー「yolni(ヨルニ)」だ。

 危険度に応じて3段階の機能を搭載。1つ目は、日常的なスマホの加速度センサーを利用した歩行の見守りと記録機能。人通りの少ない道では通知が表示され、安全性の高い道を選べる。2つ目は、不安を感じたときにデバイスを握るとスマホから着信音を再生する機能。ブザー音ではないので、実際に被害にあう前に気軽に鳴らせる。3つ目は、危険が迫ったときに、信頼できる相手との位置情報の共有機能。本体からピンを引き抜くと、ブザー音が流れ、事前に登録した相手にGPSの位置情報を贈ることができる。ピンを戻すと位置情報の共有が終わるので、普段のプライバシーは守れる。

 現在はパートナー企業を見つけて量産準備まで進んでおり、プロトタイプでのユーザーテストも実施している。2023年5月頃にクラウドファンディングMakuakeを実施し、自社ECサイトでの販売を予定。将来は、収集した不安データをまちづくりにも活用していきたいそうだ。

最優秀賞を獲得した奥出 えりか氏

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