不正アクセス検知サービスのカウリスが日経FIN/SUMピッチ最優秀賞
FIN/SUM2023「IMPACT PITCH」
オルタナティブ投資のプラットフォーム「LUCA」を運営するLUCAジャパン株式会社
LUCAジャパンはオルタナティブ投資のデジタルプラットフォーム「LUCA」を運営している。プライベートエクイティやベンチャー投資などのオルタナティブ投資は、経済成長の資金供給エンジンとなり得る。しかし、複雑な手続きや高額な最低投資金額、情報へのアクセスが困難であることなどから、機関投資家のみに限られた投資手法であった。
「LUCA」は利用者に世界水準の優良ファンドへのアクセスを提供し、最低投資金額を引き下げることで、オルタナティブ投資を身近なものにする。複雑な投資工程の簡略化やコミュニティ内でセカンダリー取引を促すなどの仕組みも導入されている。
現在、最低投資金額は数千万円程度だが、スケールしていく中で小口化の実現も目指す。また、10兆円規模のスタートアップ投資計画が政府から打ち出されているなか、海外投資家に日本の投資機会へのアクセスを提供し「Capitar with No Border」を実現していく。
給与振り分けサービス「エニペイ」を開発、運営している株式会社Payment Technology
Payment Technologyは従業員の希望に合わせて給与を最大5口座に振分けられる「エニペイ」を開発、運営している。2023年4月1日、賃金のデジタル払いが解禁されたが、給与の全額を銀行口座以外で受け取りたいニーズは低く、普及に壁がある。
「エニペイ」を利用すれば従業員の希望に合わせて、現金や電子マネーアプリ、銀行口座、証券口座などに給与を配分できる。貯蓄から投資、キャッシュレス化などの促進につながる。「エニペイ」は特許を取得し、競合が参入しにくい環境も整えた。
今後は収集した給与データをもとにスコアリングサービスも幅広く展開していく。個人向けローンや空港ラウンジの利用などを、収入に基づいた高度なスコアリングで可能にする。上野亨代表取締役は「お金の流れが変わると社会が変わる。適切なスコアリングにより、新たな産業を創出していきたい」と語った。
お金の相談が気軽にできるデジタルバンク「Habitto」を開発、エスジェイ・モバイルラボジャパン株式会社
エスジェイ・モバイルラボジャパンはお金の相談が気軽にできるデジタルバンク「Habitto(ハビット)」を開発している。貯蓄から投資への流れがあるなか、若い世代の多くが何から始めれば良いかわからないため、アクションを起こせずにいるという。
「Habitto」はアドバイザーが寄り添って投資のファーストステップをサポートすることで、お金に関する行動変容、習慣化を促す。ユーザーは無料でFP資格を保有するアドバイザーに相談可能で、特定の商品を勧められることもない。ユーザーの希望に合わせ、貯蓄、投資、保障の3つの軸で資産活用を提案する。
2023年6月にサービス開始予定だ。平山景子CMOは「どんなにすばらしいアプリを開発しても、ユーザーの行動変容、定着にはつながらない。テクノロジーと人間を掛け合わせることで、一人ひとりにふさわしいお金の育て方を提案していきたい」と語った。