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ChatGPTと過ごしたおよそ30日間、その振舞いや他のAIとの違いなどをまとめる
2023年04月19日 10時00分更新
本記事はFIXERが提供する「cloud.config Tech Blog」に掲載された「AIと共に!ChatGPTと過ごした約30日間、AIの振舞いや他のAIとの違いについて」を再編集したものです。
GPT-4がリリースされて、およそ1ヵ月ぐらいが経過しました。
感覚的にはもう3ヵ月とか過ぎたように感じますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
多くの人が色々なアウトプットをしてるので、界隈の動きはとても活発ですが、自分の中で使っていて気付いた事など改めて残してみようと思います。
日本でのChatGPTの動き
4月10日にOpen AIのサム・アルトマンCEOが来日して岸田首相と面会を実施しましたね!
何かと先端技術では遅れがちと言われる事もありますが、この動き自体は歓迎出来るものかと思います。
諸外国ではAIに対する拒絶反応もあるとは聞きますが日本では現時点ではAIに対する拒絶反応は少なそうに感じます。
ドラえもんやキテレツ大百科のコロ助に代表される、自律型ロボットのアニメに触れる機会が多く、ロボットは友好的だったり、友達だったりすることが多い日本においては比較的受入れやすい土壌があるのかなぁという感覚ですが、実際どうなんでしょうかね。
先ずは気軽に触れてみるのが一番わかり易い
ちょっと脇道にそれてしまいましたがChatGPT自体を皆様お使いでしょうか。
何はともあれ使ってみるのが一番いいです。
何が出来るとか何が凄いとか、勿論色々革新的で凄いんですが、何はともあれ使ってみると良いと思います。
登録の仕方やGPTを使ったMSのサービスとかもあるので調べてみるのも面白いです。
実際に使ってみて
ChatGPTに関して使用するのは簡単です、何か単純に文字を投げかければ良いのです。
何月何日に何が有りましたか? と抽象度をあげても何かしらの回答は返ってきます。
極端な話、今日の夕飯何が良い? でも返ってきます。
AI自体は勿論応答を返しますが、自分が望む答えを得るには、夕飯何が良いだろう。というような質問だと回答としての精度はあまり高くありません
なので、もう少し情報を追記してみましょう。
夕飯を作りたい→人数を定義する→参加する人の属性を定義する→アレルギーがあるの様な形でより自分が望む結果に近づけます。
更にそもそもAIに何が足りないか聞いて、それに対して返答する方法もあります。
AIから精度の高い回答を引き出す。
前述したようにAIに対してどの様な情報をどう与えるかという問題がありますが、それらの設問をどうするかという事をプロンプトエンジニアリングといいます。
このプロンプトエンジニアリング無茶苦茶奥が深く、AIと会話するうえではとても重要です。
そこで最近、プロンプトエンジニアリングのガイドが出ました。
このガイドはAIの研究に取り組む海外コミュニティ「DAIR.AI」が作成しており日本語化もされておりますので、参照して頂くとより面白い使い方が出来ると思います。
https://www.promptingguide.ai/jp
自分が勘違いしていた事や、発生した出来事など
AIと共に生きた1ヵ月ですが、AIは当たり前のように誤った回答をします。
この誤った回答という表現は難しく、人間から見たら誤った回答だがAIにとっては正しいという事です。
これは前述したプロンプトエンジニアリングである程度解消出来る可能性がある問題ではありますが、意識しないと思いもしない結果に驚く事になります。
AIと遊んでいた筆者はある時、1ヵ月分の毎日記憶させて月間で何を食べたか、どれぐらいのエネルギーを摂取したかを出力させようと思いつきました。
そして以下の情報をAIに与えました。
そして、それを記録するようにお願いしました。
翌日に改めて何を食べたかを確認しました。その結果が以下になります。
俺は… いつ… カツ丼を食べたんだ…… 食べたいけど……
食欲を刺激するのが上手ですねぇ!!
そして続けてデータを与えていない、一昨日のお昼ごはんも聞いてみることにしました、結果が以下です。
そうだね、昨日はファミリーマートさんの野菜サラダと鮭おにぎりを食べて、夕飯にはハンバーグを食べたね!
…ん? ……え? ………どんどん結果が書きかわっていきますねぇ!
君は先程から食欲を刺激するのが上手ですねぇ!!!
筆者は入力したデータはこちから明示しないと変更されないと思っていたし、不明な事象に関しては不明だと応答があると思っていました。こういう振舞いの認識はある程度おさえておかないと、後でこんなはずでは… となる可能性があるかと思います。
どう使用していくか
ChatGPTは単発的に使っていく分にはとても便利に使えます。
しかし基準のデータを作って何かをさせたり、どんどんデータを追記していこうとすると、意図しないデータに書きかわったりします。
また今日の天気は何? と聞いた時に、ChatGPTは今日の天気自体を返答せず、調べる方法を回答するはずです。
ChatGPTのデータはリアルタイムでのデータではなく、特定時点(2021年9月)のデータの集合体だからです。
リアルタイムでのデータを知りたいならPerplexity.AIが筆者個人的には面白いと感じるので、そっちを触ってみるのもいいでしょう。
登録とかも必要なく、すぐ使えます。Perplexity.AIはどんな情報をどんなソースから出したかも明示します。
またプロンプトエンジニアリングが大事だという話をしましたが、色々な派生AIは多く存在し、AIが自動で対応するAUTO-GPTや他のAIに対するプロンプトエンジニアリングをChatGPTにやらせるなんていう方法もあります。
ChatGPTは画像の出力やグラフを出力することは基本的には出来ませんが、前述したプロンプトエンジニアリングを駆使すれば、ある程度期待に沿ったものを出力させる事も可能ですし、事業計画に応用したり、人の興味を引き付ける文章を書くことも可能です。
直近では小学生の読書感想文を書いたなんていう話もあり、盛り上がってましたね。
最後に
皆さんもAIとかよくわからんとか、怖いとか思わず、是非触って遊んで頂ければと思います。
僕は次回の旅行計画はAIに立てさせてどんな運命になるか試してみようかと目論んでいます。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
そしてネタバラシしますが実はこの文章全部AIに書かせました、どうでしょう凄くないですか?
…まぁAIに書かせたは嘘なんですけどね、AIも嘘を付きますけど人間も嘘をつきますね。
関根 繁治/FIXER
ジャンクパーツからPCを復活させるのが好き、一緒にジャンク通りを歩かないか
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