Silent-Master NEO Z790/D5をレビュー
13700K&RTX 4070 Tiで静音・性能・冷却の走攻守が優秀なゲーミングPC、あります
2023年04月09日 10時00分更新
定番ベンチマークで性能をチェック
総合性能を計測する「PCMark 10」でも試してみよう。このベンチマークソフトはオフィス系ソフトやブラウザー、ビデオ会議、動画編集など、実際のソフトを使って性能を測ってくれる。そのため、CPUだけではなくメモリーやストレージの性能も影響する。
結果はスコアーで表示され、その値が高ければ高いほど高性能ということになる。また、ブラウザーやビデオ会議といった一般用途の「Essentials」、主にオフィス系ソフトの性能となる「Productivity」、動画や画像編集、CGレンダリングといったクリエイティブ用途の「Digital Content Creation」という3つのサブスコアーで、どういった用途に向いたPCなのかも判断できる。
総合スコアーは8847と高め。PMark 10では全コアに高負荷を長時間かけるというテストはほとんどない。そのため、CINEBENCH R23で十分な結果を残したCore i7-13700Kの真価がくもることはなく、全体的に好成績だったのだろう。
サブスコアーは飛び抜けて得意な分野はないものの、極端に低いジャンルもなく、どんな用途でもそつなくこなせているようだ。ただし、PCの構成で気づいた人もいるかと思うが、ストレージはSATA接続のSSDが標準となっている点だけは注意したい。普通に使っているぶんには体感で遅いとまでは感じないものの、大容量ファイルのコピーでは昨今普及が進んでいるPCIe接続のSSDと比べて、待たされることが多い。
特に最近のゲームや動画ファイルは大きく、シーケンシャルアクセスの速度が遅いと、ドライブ間のコピーでも時間がかかる。そこで、こちらも定番ベンチマークソフト「CrystalDiskMark」を使って調べてみよう。
シーケンシャルアクセスの速度を見ると、リードは約560MB/sでライトは約508MB/s。標準的なPCIe 4.0×4接続のSSDと比べると、10分の1程度の速度だ。ゲームデータや動画といった巨大ファイルのコピー、あるいは読み出しに時間がかかるのも当然だ。
しかし、ランダムアクセスの速度はというと、PCIe 4.0×4接続のSSD比で2分の1程度。シーケンシャルアクセスほど差がないため、一般的な用途であればそこまで体感速度は変わらない。
若干とはいえ、SATA接続のほうが価格は安いので、価格重視で標準構成のままでもアリだろう。ただし、4月28日までは「春の新生活応援キャンペーン」として、PCIe 4.0×4接続のSSD「Crucial P5 Plus」の1TBモデルと2TBモデルが4000円引きと安くなっている。増量を考えているなら、こちらを選ぶほうがお買い得だ。