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G-Master Spear X670Aをレビュー

Ryzen 9 7950X3D&GeForce RTX 4080搭載PC、クセはあるがゲーミング性能は本物

2023年04月04日 11時00分更新

文● 宮里圭介 編集●ジサトライッペイ/ASCII

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4Kゲーミングもなんのその

 もう少しゲームに近いベンチマークとして、MMORPGの「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」(以下、FF14ベンチ)と、先ほどCPUの挙動テストにも使ったアクションRPGのFF15ベンチの結果も改めて紹介しよう。

 前者は軽量級、後者は重量級という違いはあるものの、Ryzen 9 7950X3DとGeForce RTX 4080の組み合わせではかなり余裕がある。そこで、画質はプリセットの最大、解像度は3840×2160ドット(4K)にして試してみた。

FF14ベンチの結果

 軽量級ということもあり、スコアーは21950と高い。評価も「非常に快適」となっており、4Kでも余裕で快適に遊べることがわかる。ちなみに、レポート出力機能でフレームレートも見てみたが、平均で約145fps、最低で100fpsと文句なしの成績だった。

FF15ベンチの結果

 重量級タイトルでも11568スコアーと優秀だ。評価は「とても快適」と、4Kでもサクサク遊べるだろう。ほかのゲームでも画質設定をいじれば、4K解像度で遊べないゲームはないと言ってもいいほどの実力と言える。

 ちなみに、標準のストレージとなるCrucialのM.2 SSD「P5 Plus CT500P5PSSD8」は、容量500GBでPCIe 4.0×4に対応した高速モデル。こちらの実力も見てみよう。定番ベンチマークソフト「CrystalDiskMark」で試した。

モニタリングツール「CrystalDiskInfo」でPCIe 4.0×4接続をチェック

CrystalDiskMarkの結果

 速度はシーケンシャルリードで約6696MB/s、シーケンシャルライトは約4484MB/sと、PCIe 4.0接続SSDだけあって高速だ。ハイエンド製品と比べてしまうと見劣りするものの、体感速度ではほぼ変わらないレベル。

 とはいえ、500GBでは多くのゲームをインストールするとすぐに埋まってしまう可能性が高い。ガッツリゲームを楽しみたい人なら、より大容量なモデルにBTOで変更しておくことをオススメする。

まとめ:最強クラスのゲーミングPCを目指す人にオススメ

 G-Master Spear X670Aの標準構成は、ゲーミングPCとしてはミドルクラスだ。しかし、今回の機材のように、カスタマイズ次第では長く使える現行最強クラスの構成になる。

 とはいえ、最強クラスを目指す場合、Ryzen 9 7950XとRyzen 9 7950X3Dのどちらを選ぶかは悩みどころ。どちらも得手不得手があるので優劣はつけがたいが、ゲーム性能を重視するならRyzen 9 7950X3Dで決まり。正しくその実力を発揮するためのお作法など、クセは強いがその実力は本物だ。

 もちろん、コストパフォーマンス重視でRyzen 5 7600にダウングレード(-1万9510円)してもいい。ゲーミングPCは決して安くはない買い物だ。それだけに、細かな部分まで納得して購入できる本機ならきっと満足できるだろう。

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