大型ビデオカードはアームでしっかり固定
MasterBox CM694はフロント近くのモジュラードライブベイを外すと、オープンレイアウトっぽくもなる。実際、今回の試用機材に入っていたビデオカードは厚みが3スロット、長さは322mmというかなり大型だが、それでもいくぶん余裕を感じるほどの広さになっていた。
また、このPCケースにはビデオカードを支えてくれるアーム(グラフィックスカードスタビライザー)もある。ビデオカードが重たいと、長く使っているうちにスロットから外れてしまったり、自重でスロットに負荷がかかり、故障の原因になってしまいがちだ。アームでビデオカードを支えることで、長く安心して使えるようになる。
BTOメニューを見ると、メモリーは「16GB[8GB*2枚] DDR5-4800 [メジャーチップ・JEDEC準拠品] Dual Channel」。実機で確認したところ、ノーブランドのメモリーではなく、しっかり大手のCrucial製メモリーだった。
もちろん、仕入れタイミングなどによっては別ブランドのメモリーになる可能性もあると思うが、Crucialと同等レベルの製品が採用されると考えていいだろう。そのあたりの「目利き」もサイコムの十八番だからだ。
電源ユニットにもこだわりがある。BTOメニューに並ぶ製品のほとんどが、電力変換効率が高い80 PLUS GOLD、あるいは80 PLUS PLATINUMだ。高性能なハイエンドなCPUやビデオカードは消費電力が大きい。電力変換効率で言えばわずか数パーセントの差だが、そもそもの消費電力が大きければ、意外と大きな差になってくる。電気代が高騰している昨今ではなおさら、少しでも電力変換効率を高めていきたいところだ。