ひとくちにノートPCといっても価格もスペックもピンキリだが、フルHDのノートPCを低予算で購入したいと考えた場合、AMD「Ryzen 5 5625U」またはインテル「Core i5-1235U」あたりを搭載したノートPCが7~10万円程度とお買い得な価格で手に入る。
そこで本稿のテーマは「お買い得なノートPCにおけるCPUは、Ryzen 5とCore i5のどちらが良いか?」となる。ノートPCの場合同じような設計でCPUだけが異なるような製品は中々ないのだが、今回はデル製14インチノートPCで似たような構成のノートPCを1台ずつ検証することができた。果たしてRyzen 5とCore i5のどちらが実務で優位なのか? を検証したい。
Ryzen搭載Inspiron 14の外観をチェック
今回検証用に入手したノートPCは、発注時における在庫や納期などの制約からAMDが「Inspiron 14」、インテルが「Inspiron 14 2-in-1」と微妙に異なるが、どちらも搭載する液晶(14インチFHD+、1920×1200ドット)や本体の重量・サイズは同じという2製品を選択した。インテルの方がタッチ対応液晶を搭載して液晶を逆に畳んでタブレット形式で運用できるため調達価格は若干高めとなった(調達価格は10万1980円)。
インターフェースも若干異なりRyzen 5 5625U搭載モデルの場合、充電は専用ACアダプター、USBはType-AがメインでType-Cは補助的なのに対し、Core i5-1235U搭載モデルは、充電がType-C、USBはType-CがメインでType-Aが補助的といった違いがある。
どちらもThunderbolt 4は搭載していないので拡張性という点では同等だが、充電するとCore i5-1235U搭載モデルはType-Cが1つ占有されてしまうという点がデメリットといえる。逆にRyzen 5 5625U搭載モデルはUSB Type-C経由からでも充電できるのはメリットだ。
ここではRyzen 5 5625U搭載版Inspiron 14の外観をチェックしよう。