「ATTO Disk Benchmark 4.01」でチェック
次はシーケンシャルアクセスのパフォーマンスをチェックできる「ATTO Disk Benchmark 4.01」で確認していこう。
最高値はリード9.39GB/s。ライト9.54MB/sと、「CrystalDiskMark」の最高値には及ばないが、PCIe4.0 NVMe SSDとは一線を画すアクセス速度なのは同じだ。リードは4MBから9GB/s台に、ライトは128KBから9GB/s台のピーク性能を発揮している。
実使用のパフォーマンスを確認
続いては実使用を想定したストレージパフォーマンスを、「PCMark10」の「Full System Drive Benchmark」と、「3DMark」の「Storage Benchmark」を使ってチェックしていこう。なお、ここでは実際の運用時を想定して、「CSSD-M2M2TPG5NFZ」に、357GBのダミーデータを保存してベンチマークを実行している。
まずは「PCMark10」に備わっている「Full System Drive Benchmark」を実行すると、総合スコアは4721ポイントを記録した。スコアは現在主流となるPCIe4.0 NVMe SSDの最速クラスでも、3000後半~4000前半なので「PG5NFZ」は実使用面でも最高峰と結果を出している。
ゲームを想定した実使用パフォーマンスを計測する「3DMark」の「Storage Benchmark」でも、あまりみない4000ポイントを余裕で超える4697ポイントを記録している。これまで、触ってきた最速クラスのPCIe4.0 NVMe SSDから、20~30%スコアーアップしている。
「PG5NFZ」では日常からビジネスワークや、クリエイティブ、ゲーミングまで、さまざまなシーンで最高峰のパフォーマンスを発揮することがわかる。
さらに、いま最も旬だが、結構ロード時間が長めなゲームタイトルの「ホグワーツ・レガシー」を使って、ローディングタイムを計測してみた。ゲームは4K解像度、最高画質でプレイ。セーブ地点のロードと、2つの場所へのファストトラベルを実行した際を計測し、最も遅かったときと速かったときを除いた3つの結果から平均を出した。
ベンチマークと違って、メインストレージに使用していたPCIe4.0最速クラスとなるSamsung「990 PRO」から、体感できるほどの差は出なかったが、ロード時間はコンマ数秒とは言え、いずれも縮まっている。
ゲーミングパフォーマンスに、そこまで大きな影響は与えないが今後、最強ゲーミングPCを組むなら、PCIe5.0 NVMe SSDの選択は十分ありだろう。
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