大谷イビサのIT業界物見遊山 第41回

出張に出かけるとそこは「大阪いらっしゃいキャンペーン」だった

食事もおみやげも!「おおさかPAY」でお得な出張を堪能しよう

文●大谷イビサ 編集●ASCII

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 12月の大阪出張は、「大阪いらっしゃいキャンペーン2022」の期間と重なり、なかなかお得な旅だった。ここではサラリーマンの出張でも便利に使える「おおさかPAY」の利用レポートをお送りしよう。大阪いらっしゃいキャンペーンは2023年3月まで実施されるので、ぜひ参考にしてほしい。

SAKURAでもおおさかPAY使えばよかった

隣の席から聞こえてきた「じゃあ、おおさかPAYで!」という声

 2022年最後の出張となった大阪出張だが、サイボウズサーカス登壇日の前後に取材が入ったので、計3日間の大阪滞在となった。訪問頻度の割に定宿の決まらない大阪だが、今回はど真ん中梅田のホテルに泊まることにした。そして旅行サイトでのホテル予約時に旅行最大40%OFFという「大阪いらっしゃいキャンペーン」が適用になった。どうやらこれは大阪府・市が実施している旅行支援。2泊分の宿泊費がずいぶん安くなって、びっくりした(もちろん、出張費は会社もちなのだが)。

 初日は午後から取材だったので、昼時に大阪入り。新大阪で乗った御堂筋線を途中下車し、最近お気に入りの「スパイスカレーまるせ」でまずはランチ。コロンビア8、旧ヤム亭、ワッカなど東京進出した大阪カレー店は多いが、ここは中津ならではのお楽しみ。ポーク、キーマ、グリーンのフルコンボを頼んで大満足だ。営業日や営業時間が読みにくい大阪カレー店の中で、駅近で安定して店を開けてくれるのも新幹線ユーザーにとってはうれしい。

途中下車もいとわないおいしさのまるせのカレー

 その後、堺筋本町近くのユーザックシステムにお邪魔。以前、大阪で取材といえば、この界隈が多かったが、IT系企業は軒並みグランフロントに移転してしまった気がする。「契約したらテレキューブの工事費を負担します!」という宣伝を出しているビジネスビルもあり、大阪市内のオフィス事情もコロナ禍でずいぶん変わったのかもしれない。

 さて、午後の取材を終え、夕方に梅田のホテルでチェックイン。新梅田食道街のSAKURAでお好み焼きを食べていたとき、隣から聞こえたのが「おおさかPAYで」という一言だ。「えっ? おおさかPAYってなに?」と思ったら、チェックインのときにクーポンの案内をもらっていたのを思い出した。

 ホテルに帰り、案内のペライチを読んでみると、どうやら全部で6000円も出るらしい。これはどう考えても使わないと損だ。紙とデジタルがあるらしいが、デジタルの方が対応店舗が多いということなので、QRコードからまず「region PAY」というアプリをインストールする。チャージメニューからQRコードを読み取ると、確かに2日分の6000ポイントが登録される。つくづく「さっきのSAKURAで使えばよかったなあ……」と後悔する。

6000ポイントが無事チャージされた

おおさかPAYは「1日3000円使える……」じゃなかった

 いきなり大阪府・市から6000円のお小遣いをいただいたトラベラーの大谷。イベント登壇日の2日目はおおさかPAYを使う機会がまったくなく、3日目に託された。ただ、私はペライチの記載を誤解して、「1日で使えるクーポンは3000円」だと思っていた。つまり、最終日の時点で3000円は無駄にしていたと勝手に考えたのだ。

 午前中にオンラインで記者発表会に参加し(こういうときオンラインはありがたい)、おおさかPAYでランチを食べようと思ったが、クーポン対応の店を地図上から探せるはずの「近くの使えるお店」がなかなか使いにくい。特に梅田周辺は対応する店が多すぎて、探すのが大変。かといって地域で店を絞ろうとすると、いきなり「区」が出てくる。とはいえ、此花区の読み方も、西と東の淀川区の違いもわからない関東人がいきなり区単位で大阪の地域を選ぶのは厳しいので、ここらへんは改良を求めたい。

関東人にいきなり区での絞り込みはハードル高い

 結局、午後の取材のある本町に移動し、おおさかPAYが使えるとおぼしきトンテキ屋でランチを食べることにした。ボリューミーなトンテキを堪能し、お店の人に恐る恐る「おおさかPAYで」というと、レジの横に立てかけてあったQRコードで無事に決済。最終日のランチにして、クーポンがちゃんと使えることは確認できた。

 午後に取材を終え、サイボウズサーカスの最終セッションに間に合い、いよいよ東京帰りの時間が近づいてきた。大阪に来るとどうも粉もんや麺が多くなるので、夕食は梅田の駅ビルでタイ料理を食べて、今日分の3000円を使い切ったと思ったら、クーポンで3000円以上支払えている。つまり、1日3000円分という利用制限はこちらの勘違いだったのだ。

つくづくエスニック切らすとダメな体である

新大阪のお土産コーナーでタイムトライアル

 残り3000円弱。3000円もある。こうなったら新大阪駅でお土産を買い込むタイムトライアルだ。なにせ大阪でしか使えないおおさかPAY。しかも期間は区切られているわけで、余るのはもったいない。新幹線が出るまでの20分という時間を使い、新大阪駅のお土産コーナーでひたすらお土産選びだ。同じことを考えている人は多いらしく、「551」にはけっこうな列ができていたので、こちらは早々にあきらめる。

 新大阪駅のお土産コーナーでも使える店と使えない店があるので、どこでもOKなわけではない。誤算だったのは、いつもなら夕方まである「赤福」が早々に売り切れていたこと。やはり白バージョンが出た影響だろうか。賞味期限が短いと食べきれないので、賞味期限の異なる「みたらし小餅」「りくろーおじさんのチーズケーキ」「ええもんちぃ」を購入し、次の日の昼に食べる駅弁まで買ってしまった(こういうところは知恵が回る)。180円を残し、なんとか新幹線に乗車。以前、大阪土産をまるごと丸ノ内線の網棚に置きっぱなしたことがあったが、今回はそんなこともなく、無事深夜に家にたどり着いた。

 ということで、食事にもおみやげにもお得なおおさかPAY。年末までと思っていた大阪いらっしゃいキャンペーンも、1月10日(火)から再開され、3月まで実施するとのこと。ただし、2022年版と条件が変更になるので、詳しくはサイトを確認してほしい。今回は出張だったので宿泊と食事がメインだったが、体験や遊びもいろいろお得になるようだ。大阪にお越しの際はぜひ活用していただきたい。

大谷イビサ

ASCII.jpのクラウド・IT担当で、TECH.ASCII.jpの編集長。「インターネットASCII」や「アスキーNT」「NETWORK magazine」などの編集を担当し、2011年から現職。「ITだってエンタテインメント」をキーワードに、楽しく、ユーザー目線に立った情報発信を心がけている。2017年からは「ASCII TeamLeaders」を立ち上げ、SaaSの活用と働き方の理想像を追い続けている。

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