確かにこれは新しい「ポケモン」の形
寄り道ばかりで60時間!『ポケモン スカーレット・バイオレット』で自分だけの旅を満喫
「オープンワールド」ではあっても「フリーシナリオ」ではない
その気になればどこまでも行けるひと繋がりの世界。つまり「オープンワールド」というのが本作で強く推されているポイントの1つだが、これについては正直、プレイ前の想像とはだいぶ違う印象だった。
「オープンワールド」と聞くとどこからでも平等に攻略を進められる「フリーシナリオ」を連想してしまうが、本作はそうではなかったからだ。
例えば8人のジムリーダーの強さは固定のため、基本は弱い順に攻略していく「導線」が用意されている。ほかのルートも同様で、どの順番でも挑戦は可能だが基本は一本道(リニア)の攻略になるわけだ。
これがもし、「挑んだジムの順番で強さが変わる」という形だったら、プレイヤーによって異なる挑戦ルートになっただろう。場合によっては「あとに残しておくと厄介なジムリーダー」なんてのがいて、先にそっちを倒しておくことでラクになる、なんてドラマも生まれたかもしれない。
よくも悪くもそうした「導線」が用意されている点が、「オープンワールド」という言葉から連想される、自由な冒険との印象違いを生む要因だったと思う。
そのほか、ポケモンが頻繁に出現したり消えたりする点、トレーナー戦の直後に野良ポケモンがプレイヤーに重なってて連戦させられる点、カメラの挙動がおかしくなって壁の中や地面の下の空間が見えてしまう点など、改善してほしい挙動もチラホラ。
ダッシュ中にポケモンの湧きが少なく調整されているのは快適で◎。しかし一度立ち止まると、死角から湧いたケンタロスが突進してきたり、草に埋もれたカプサイジを踏んだりと、意図しない戦闘が発生するのは若干のストレスだった
ただし上記のようなポイントこそ気になったものの、「自由に駆け回る」楽しさを十分に味わえたことは主張しておきたい。ついつい寄り道したくなるマップに、まだ見ぬポケモンを見つけた時のワクワク感。「自由に冒険する楽しさ」は、本作で確かに味わえる。
さらに言うなら、「ポケモン」は全世界で1000万本も売れるようなヒットタイトル。CERO「A」でもあり、誰もが迷わないよう導線を用意しておくのは至極当然の配慮だとも思うし、導線が悪いというつもりはまったくない。
なんなら導線が気になるプレイヤーは勝手に道を外れたって構わない。先に強いジムリーダーから挑んだところで、「ジムバッジを●個持ってないから挑戦できません」と門前払いされることもないのだから。
そういう「道は示すけど選ぶのは自由」という意味では、確かに本作はオープンワールドの「ポケモン」であり、これまでにない、新たな形を示した意欲作であると言えるだろう。
この記事の編集者は以下の記事もオススメしています
ゲーム
『ポケモン スカーレット・バイオレット』3日間で世界販売数1000万本を達成!ゲーム
『ポケモン スカーレット・バイオレット』発売直前トレーラーで最新情報が公開ゲーム
『ポケモン S・V ゼロの秘宝』宝石のようなポケモンが新発見!ゲーム
「ポケモンプレゼンツ」が今夜8月8日22時から公開!ゲーム
Switch『帰ってきた 名探偵ピカチュウ』が10月6日に発売決定!ゲーム
『ポケモン S・V ゼロの秘宝』前編「碧の仮面」の配信日が9月13日に決定!ゲーム
『ポケモン S・V ゼロの秘宝』歴代の御三家が大集合!19種類目のテラスタイプとは?ゲーム
ライターの睡眠が規則正しく!?『ポケモンスリープ』は遊びながら生活を整えていく優しいゲームゲーム
『ポケモン S・V ゼロの秘宝』先行体験会レポート!ミニゲームや写真撮影が楽しいゲーム
『ポケモン S・V』のインスパイアソング「Biri-Biri」が配信中!YOASOBI史上初のゲームコラボ楽曲ゲーム
再会と出会いに期待大!『ポケモン S・V ゼロの秘宝』「後編・藍の円盤」先行体験会レポゲーム
『ポケモン S・V ゼロの秘宝』「後編・藍の円盤」の特別映像が公開!ゲーム
『ポケモン S・V ゼロの秘宝』の「番外編」 が2024年1月11日23時より配信決定!ゲーム
『ポケモンスリープ』祝1周年!ニャオハ・ホゲータ・クワッスがお披露目ゲーム
「ポケモン S・V」ゲンガーとの特別テラレイド発表ゲーム
「ポケモンS・V」で★7「最強のオーダイル」が出現中!






