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新型「シビック TYPE R」がレース初参戦! 耐久レースで2位表彰台を密着レポ

2022年12月10日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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SUPER GTでも活躍するドライバーも参戦
プロの意見を聞きながら作り上げていく

グリッドでレース開始を待つドライバーたち

柿沼選手(左)と石垣選手

トップドライバーの武藤英紀選手

チーム代表も務める木立選手

 ドライバーは4名。その中にはGT500に参戦する武藤英紀選手の姿もありました。武藤選手はシビック TYPE Rの開発ドライバーも務めていたそうで、チーム代表の木立さんに武藤選手の起用について訪ねると「セッティングなどの面で、プロの意見を聞きたかった」とのこと。

予選は7台中4位とまずまずの位置

レースクイーンの今田 希さん。プロゴルファーでありながら、愛知で「dela」というアイドルユニットのキャプテンも務めている

 レースウィークの鈴鹿サーキットは好天に恵まれ、過ごしやすい陽気。木立さん以下、チームの雰囲気は明るく楽しそう。ノボリをはじめ「TYPE R 30周年」の文字がチームのあちらこちらにあって、レースクイーンを務めるプロゴルファー兼アイドルの今田 希さんの胸元にも30周年バッチがキラッ!

厳しくモニターを注視する本田技研工業広報部

 TYPE Rブランドにとって記念すべき大会ということもあってか、日曜日にツインリンクもてぎで「Honda Racing THANKS DAY」というファン感謝イベントがあるにも関わらず、Honda広報部の社員も会場入り。普段は楽天的で優しい方なのですが「初戦ですから、何が起きるかわからないですからね。これでリタイヤしたら、もう……」と、厳しく独りで戦況を見守ります。

鈴鹿のモニターに映し出されたFL5型シビックTYPE Rと、そのラップタイム

 気になるのはタイム。FL5型シビック TYPE Rの鈴鹿サーキットのレコードラップは「2分23秒120」なのですが、Honda R&D ChallengeのFL5は公式練習で2分20秒台をたたき出しST-2クラスのトップに! 木立さんも「全然違うんですよ。乗りやすくて速いんですよ」と笑顔をみせます。

予選を走行した木立選手と石垣選手

 予選は2名のドライバーの合計タイムで争われます。ですので、それぞれのドライバーのタイムはすぐにわかるのですが、暫定結果はタイミングモニターではわからなかったりします。しばらくすると、暫定結果のPDFがサーバーに上がって、その結果7台中4位。これは幸先がよさそうです。

5時間のレースを、投入されたばかりの
シビック TYPE Rは完走できるのか!?

スターティンググリッドにマシンを送り出すメカニックたち

グリッドで時を待つFL5型シビックTYPE R

スタート前セレモニーの様子

ST2クラスのスタートの様子

 決勝の5時間レースは、10時45分に戦いの火ぶたが切って落とされました。スターティングドライバーは柿沼選手。開始早々、他クラスでクラッシュなどがありFCY(フルコースイエロー)が出ましたが、2分24秒台で順調に周回していきます。

何度も掲示された黄旗とFCYボード

快調に周回を重ねるFL5型シビック TYPE R

前のST-2クラス車両を追いかけるFL5型シビック TYPE R

 柿沼選手は17周回し、2番手で石垣選手に交代。猛チャージやピットタイミング、荒れ模様のレース展開などもあって、一時はトップを走る力走をみせます。

前を走るST-2クラス車両に攻撃をしかける

S字を抜け逆バンクへ向かうFL5型シビック TYPE R

デグナー1つ目を走るFL5型シビック TYPE R

デグナーを抜けるFL5型シビック TYPE R

 チーム内のテンションは最高潮。メディアルームでも「新しいシビック、なんだか速いゾ」という声を耳にするようになります。石垣選手は奮闘し、なんと40周回を走行!

シケインを走り抜ける木立選手とFL5型シビック TYPE R

最終コーナーを走るFL5型シビック TYPE R

立体交差の下を走るFL5型シビック TYPE R

 続いてチーム代表の木立さんにチェンジ。柿沼選手と同じく2分24秒台でアグレッシブにコーナーを攻めていきます。この時点でST-2クラスは1位から5位までは同一周回で、1位と3位を走行する木立さんとのギャップは40秒。2位とは30秒。

130Rに飛び込むFL5型シビック TYPE Rの後ろに青いクルマの影が……

 ですが後ろからは青い影がチラチラと……。28周回した木立さんは3番手で最後のドライバー、武藤選手にステアリングを託します。

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