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T教授の「戦略的衝動買い」 第708回

初心に帰ってスマートペンのエントリーモデル「dimo」を衝動買い

2022年11月10日 12時00分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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デジタイズ後のデータを有効活用するために、事前にタグを付けて置けば手書きデータを効率よく活用できる

タグ検索、テキスト変換に対応

 各ページごとにキーワードとして忘れずに登録したタグワードは、まとまった検索対象ファイルとなり的確に目的のワードを検索して見つけ出し、元ファイルであるアナログ筆記したページにたどり着き、画面上表示してくれる。筆者は従来から検索はタグワード派で、実際にページ内に書かれた文字をテキスト認識して活用する全文認識のテキスト派ではない。

日本語テキスト変換言語をダウンロードして導入することで、日本語の手描き文字認識とテキスト変換もサポートしている。筆者はタグ派で文字認識は使っていない。精度の感じ方は人それぞれだ

 もちろんdimoスマートペンは、手書き筆記のページを文字認識してテキストに置き換える機能も有している。出荷時設定では英語が認識対象だが、日本語の変換データをダウンロードし変換言語対象に設定すれば、それなりに変換はしてくれるが、今のところ筆者は使用していない。

 dimoスマートペンの良さは、無料のDropboxやOneNoteの単なるスキャン&デジタイズとは異なり、手書きメモのより高度な運用管理と活用ができることだ。同社が販売するDIGITAL NOTEBOOKに、非反復のNcodeを採用したおかげで、いつどのページのどの場所に思いついたことを後日に書き加えても、書き込むページや位置を間違えることは皆無だ。

 この究極の仕組みを採用したdimoスマートペンとDIGITAL NOTEBOOKを使うか、機能は極めて限定されてはいるが、無料のDropbox ScanやOneNote Scanを使うか、各自の目的や必要性そしてこだわり、趣味で選ぶか、あるいは両方を使うか少し悩んでみるとおもしろい。

アナログな手書きメモやノートをデジタイズして、さまざまなシーンで活用したりそのデータを仲間で共有することを頻繁にするなら、dimoスマートペンと同社のDIGITAL NOTEBOOKのコンビネーションは、現存する他社の製品より優秀であることは間違いないだろう

 悩みの後には、きっとアナログとデジタルの新しい世界とそのぼんやりとした境界線あたりが、見えてくるかもしれない。いずれにせよ、アナログとデジタルの共存するアナデジ世界は、最初のスマートペンの登場から四半世紀経った今も、なかなか楽しい世界だ。

 
T教授

今回の衝動買い

・アイテム:NeoLAB「dimoネオスマートペン
・購入:Amazon.co.jp
・価格:8800円

T教授

 日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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