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新型コロナを3分で検出、汎用部品採用で小型・低コスト実現

2022年11月01日 10時54分更新

文● MIT Technology Review Japan

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理化学研究所(理研)、東京大学、京都大学、東京医科歯科大学の研究グループは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)由来のウイルスRNAを1分子レベルで識別し、すばやく検出できる小型装置を開発した。研究グループは世界最速の新型コロナウイルス全自動検出装置「opn-SATORI装置」を開発しているが、今回開発した「COWFISH」は検出部に汎用品を使用することで、設置面積をおよそ5分の1に、構成部品の総額をおよそ30分の1(120万円程度)にまで抑えた。

理化学研究所(理研)、東京大学、京都大学、東京医科歯科大学の研究グループは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)由来のウイルスRNAを1分子レベルで識別し、すばやく検出できる小型装置を開発した。研究グループは世界最速の新型コロナウイルス全自動検出装置「opn-SATORI装置」を開発しているが、今回開発した「COWFISH」は検出部に汎用品を使用することで、設置面積をおよそ5分の1に、構成部品の総額をおよそ30分の1(120万円程度)にまで抑えた。 従来のopn-SATORI装置では、検出部に共焦点顕微鏡を使用していたため、機器が高価で大きい点が課題だった。そこでCOWFISHでは検出部に市販の一眼レフカメラとテレセントリックレンズを採用し、コストの圧縮と装置の小型化を実現。最速3分での迅速検出を実現した。COWFISHの新型コロナウイルス検出精度は、opn-SATORI装置とほぼ同等であり、臨床検体を使用した実証実験では陽性判定で95%の正解率を記録したという。 研究成果は10月18日、ラブ・オン・ア・チップ(Lab on a Chip)誌にオンライン掲載された。小型化と低コスト化を実現したことから、大規模検査センターだけでなくクリニックや検疫所にも設置しやすくなり、新型コロナウイルスの臨床現場即時検査を実現できるとしている。

(笹田)

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