ひとクセもふたクセもあるフランス車。その中でシトロエンから独立した高級ブランドのDSは、デザイン至上主義といえる1台です。ではガールズハートをキャッチするのでは? ということで、今回もモデルでタレントで女優の新 唯(あらた・ゆい)さんに、DSのSUVでは最上位モデルとなる「DS 7 クロスバック E-TENSE 4×4 グランシック」に触れてもらいました。フランス大統領の公用車としても使われているというDS 7。はたして彼女の心をキャッチできるのでしょうか?
DSってどんなメーカーなの?
DSオートモビルズ (DS Automobiles) は、2009年頃シトロエンの高級サブブランドとして発足しました。2015年にシトロエンから独立して単独のブランドとなり、日本での発売が開始。現在はシトロエンとともにステランティス N.V. グループの傘下に入り、高級車を製造・販売しています。
車両は基本的に同郷のプジョー・シトロエンと共用する部分が多く、シトロエン・C4ピカソやプジョー・308などと同じモジュラープラットフォーム「EMP2」を採用。パワーユニットも1.6リットル・ピュアテックターボガソリンエンジンに81.2kW/110PSのフロントアクスル用モーターと83kW/112PSのリアアクスル用モーターを装備した四輪駆動方式を採用しています。ですので、DS 7 クロスバックはプジョー3008 HYBRID4とほぼ同等といえそうです。
エクステリアをチェックする唯さん。「カッコイイですね。高級感があります。あと、色が独特です。紺色というか黒というか」としげしげと見る唯さん。「ドヤ感がすごいですね。これぞSUVといわんばかりのフロントマスクです。フロントライトの形状であったり、その中のキラキラとかがすごいですね」と驚いた表情をみせながら、細部にわたってチェックします。
サイドビューはクロカンテイストを保ちながら、どこか都市型SUVに寄せたクーペスタイルといったところ。「威風堂々といいますか、SUVらしい重厚さを残しながらオシャレな感じがします」というように、文句ナシの風格。さすがフラグシップです。ですが、大きさは全長4590×全幅1895×全高1635mm。国産車だとトヨタ RAV4と同じくらいといえそうです。「そう言われると、それほど大きなクルマではないんですね。でもそうは見えないです」というように、堂々とした風格を感じさせるのです。
リアゲートを開けると、広大な荷室空間が出現。「さすがSUVですね」というわけで、荷室の広さに文句ナシ。後席シートの座面を倒したところ、やや斜めになって停止。フルフラットにはなりませんでした。「テールランプの造形が凄いですね」というので見てみると、かなり凝った模様になっています。「さすがフランスですね」と感心している様子。
「とにかく見た目が独特ですね。絢爛豪華といってもいいかもしれません。日本車ともドイツ車とも違うテイストに戸惑いますね」と唯さん。しかし驚くのはここから先でした。
ダイヤマークで統一されたインテリア
運転席のドアを開けて開口一番「なんですかコレは!? 何が起きているんですか」と言葉を失ってしまいました。それもそのはず、シートレザーもダッシュボードはキルティングレザー。センターコンソール、メーターパネルの中に至るまで、目に入るところすべてダイヤマークで統一されていたのですから。
パリの主要観光名所が並ぶリヴォリ通り(RIVOLI)と名付けられたこのグレード。女子ならハートキャッチされること間違いなし、と思いきや「これはちょっと……」とやや引き気味の唯さん。ですが「統一感があっていいと思います。フランスですからね。オシャレです!」と、日本車にはないテイストに感心しているご様子。
ダッシュボード中央にレイアウトされたB.R.M.のアナログ時計は、システムを始動すると回転して姿を現す仕掛け。唯さんは「これは面白いですね」と興味津々。一方、センターコンソールを見て「ココにウィンドウオープンボタンがあるんですか?」であったり、「日本車はハザードボタンがセンターにありますけれど、フランスの人は使わないのかな。かなり見づらい場所にありますね」とか「時計の下がエンジンスタートボタンなんですか?」というように、使い勝手は二の次のデザイン極振りといった雰囲気も。これは最初は戸惑います。
唯さんお気に入りの機能は2つ。1つは「解放感があっていいですね」という大きなサンルーフ。そしてもう1つは、シートベンチレーションとシートヒーター。「ベンチレーションとヒーターが別のボタンではなく、ダイアルなので操作が視覚的にわかりやすいですね」といいながら、取材時は夏場だったこともあり「これはイイ」とベンチレーションに大満足。
ちなみにスマホトレイは写真のように横位置配置で、Qi充電に対応しています。
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