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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第266回

デザインも乗り味も超個性的なプジョーのSUV「3008 GT HYBRID 4」を現役モデルがドライブ

2022年10月23日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●新 唯(@arata_yui_)編集●ASCII

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インフォテインメントはややクセがあるが
USBだけでなくQi充電もあるので便利

インフォテイメントと各種ボタン類

エアコン操作は画面で行なう

ナビメニュー画面

文字入力

ナビ画面

 次に驚いたのは、インフォテインメントシステムを含む車両のアメニティーコントロール系。基本的にタッチディスプレイで操作します。たとえばエアコンの温度を変える時は、画面の下にあるエアコンのボタンを押してから、タッチディスプレイで調整するという具合。これが何が問題になるのか、というと、ナビの画面が一時的に出ないのです。「音楽選択だって、一時的に画面が出ないじゃないか」と言われるとごもっともなのですが。

 で、これが何で困るのかというと「エンジンスタート時に起動しない時がある」から。個体差なのかは不明ですが、取材中2回、車両は動くけれどインフォテインメントシステムが起動しないという状態になったのです。結果「夏なのにエアコンが動かせない状態」になり……。

Apple CarPlayを起動したい様子

Apple CarPlayのナビ画面

Android Autoの初期設定画面

スマホトレイはQi充電に対応。iPhone XS Maxもラクラクに収まるが、ケーブルを差し込むとややキツイ

 Apple CarPlay、Android Autoにも対応。スマホとはBluetoothで簡単につながります。スマホトレイはQi充電に対応しています。スマホは横に置きますが、ケーブルをつなげるとやや長さが足りない様子です。

 車内で驚くのはサンルーフの大きさ。後席近くまでガラスルーフな上に大きく開くことに驚きます。さすが人生を楽しむお国柄から生まれたクルマといえるでしょう。

ハンドル経の小ささに驚き
メーターはハンドルの上から見るスタイル

プジョーに座る唯さん

 そんなプジョー3008を、ドライブ大好きのモデル・女優の新 唯さんに触れてもらいましょう。まずはコクピットに座ってハンドルを握った唯さん。違和感を覚えるかと思いきや「ハンドルが小さくて運転しやすそう」と意外と好印象。実際に運転すると、「確かに最初は違和感を覚えましたけど、すぐに慣れました。結構クイックな感じですが、これは面白いですね」とニコニコ。

 プジョーというと猫足とたとえられる乗り味が特徴。「ちょっと硬めなんですね。でもタイヤが地面に吸い付いているような感覚で、低重心さと相まって安心感は高いですね。ややクイックなステアも運転していて楽しいです」というように、その乗り心地はかなり気に入られたご様子です。

 ですが、それ以上に気に入ったのはパワートレイン。特にハイブリッドモードがお気に入りで「とにかくパワフルで楽しい! 静かでなめらか。それでいて欲しい時に背中を押されるかのように加速するんです。しかも、結構アクセルペダルとリニアに反応するんですよ」というように、イマドキのエコなクルマではなく、走りの楽しさも十分に伝えてくれます。ですが景気よく踏みまくってしまうと、相応に電力は消費してしまい、気づけば「もう終わり?」みたいなことに。

 試乗取材ということもあり「エレクトリックモード」「4WDモード」を使ったということもありますが、取材開始時はほぼ8割あった電力も、2時間近く走行していたらゼロに……。バッテリー残量が底を尽くと、基本はガソリンエンジン、時折モーターが時折アシストするという感じに変わってきます。すると4WD的な走りと力強さは影を潜めて、走り出しはFRっぽく、巡航時はFFという、個性的というか今まで味わったことないフィールに。

 また、エンジンが積極的に動くことから静粛性も少し悪くなってしまいます。とはいえ、他のハイブリッド車とくらべて劣るというわけではないのでご安心を。

 「ハイブリッドモードのフィーリングがいつまでも続くといいなと思いました。急速充電ができたらいいなと思うんですけれど」というように、ハイブリッドモードが素晴らしい1台。SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビーグル)といいながら、走りはあまり楽しめないクルマがある中で、プジョー3008 GT HYBRID 4は走りが楽しめる1台であると断言したいと思います。それに現在のプジョー輸入車ラインアップでは唯一の4WD車でもあり、雪道などでも活躍できそうです。

 最後に唯さんは「インテリアもエクステリアも、さすがファッションの国・フランスという感じで素敵でした」とニコニコ。「走りも含めて、独特の魅力がありますね。面白かったです」と、帰り際にクルマを惜しむように見ていたのが印象的でした。

■関連サイト

モデル紹介――新 唯(あらた ゆい)

 10月5日栃木県生まれ。ファッションモデルとしての活動のほか、マルチタレントを目指し演技を勉強中。また2022年はSUPER GTに参戦するModulo NAKAJIMA RACINGのレースクイーン「2022 Moduloスマイル」として、グリッドに華を添える。

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