あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第266回
デザインも乗り味も超個性的なプジョーのSUV「3008 GT HYBRID 4」を現役モデルがドライブ
2022年10月23日 12時00分更新
プジョーならではのデザインが個性的
グリルと一体化したヘッドライトが印象的がフロントマスクに、フェンダーがかなり張り出していてボリューミーなサイドビュー。ライバルたちとは趣がかなり異なった個性的な意匠なのですが、これがカッコよくまとまっているところがオシャレの国、フランスらしいところ。なるほど14ブランドあるステランティスの中にいるからこそ、個性を全面に出さないと生き残れないのかなと思ったり。ともあれカッコいいです。
バックドアはパワーゲートに対応。鍵を持った状態なら、足の出し入れでのドアオープンにも対応しています。装備面で不満はまったくありません。
ラゲッジ容量は520リッター。荷室にバッテリーを積載する都合上、荷室容量が減るハイブリッド車が多い中、リアシート使用時はガソリンエンジン車と変わらないのは立派です。ですが、シートを倒すとガソリンエンジン車ではフラットになったものが、ちょっと傾斜してしまうのは、リアシート付近にバッテリーを積載しているから。
ただ広いだけではなく、使い勝手も良好。後席側に回らずとも、荷室側からワンタッチでシートを倒すことができます。さらにアクセサリーソケットもあります。たとえばポータブル電源を載せて、走行中に充電することもできます。これはとても便利!
SUVということもあって、後席は広く文句ナシ。質感も高く、エアコン送風口には温度調整機能はないものの、アクセサリーソケットと2つのUSB Type-A端子を用意と、アメニティー関連も不足ナシです。と、ここまでは普通だったのですが、運転席のドアを開けた途端、ほかとは異なる世界観が目の前に広がります。
どこか近未来SF映画にでてくるようなコクピット感あふれる車内。とりわけ目を惹くのがハンドルです。その径が小さく、形も上下が直線上でイマドキ珍しい2スポーク。さらに結構下側から生えて、ハンドルの上にメーターパネルが見えるではありませんか。
ハンドル径の感覚的にはHonda「S660」と同等といった感じで、どこかゴーカート的。あちらはクルマそのものが小さいので「ゴーカートみたいで楽しい!」だったのですが、こちらはソコソコに大きなクルマ。なんかギャップを感じて慣れるまでにちょっと時間がかかりました。また、ペダルまわりも日本車に慣れた身からすると「なんか左に寄っているような?」という印象で、ちょっと違和感を覚えました。

この連載の記事
-
第588回
自動車
都市型SUVの新定番! マツダ「CX-30」がもたらす新感覚ドライブ -
第587回
自動車
死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体 -
第586回
自動車
今しか選べない“熱き”ガソリンSUV!マセラティ「グレカーレ」の真髄を体感する -
第585回
自動車
カッコいいワゴンは健在! アウディの新型「A5 Avant」は流麗なデザインと広々ラゲッジでアウディらしさを継承する -
第584回
自動車
「VEZEL e:HEV RS」は後出しズルい! と言いたくなるほどイイクルマだった -
第583回
自動車
採点方式が激変の2025年「日本カー・オブ・ザ・イヤー」最終決戦! 10ベストカー試乗会レポ -
第582回
自動車
BMW「X2 M35i」はカジュアルさとBMWらしさが高次元にバランスした日本にピッタリなSUV -
第581回
自動車
フォルクスワーゲン「ゴルフ GTI」はオトナになったボーイズたちに勧めたいぜいたくな1台 -
第580回
自動車
プジョーの新SUV「3008」はデザインでの購入者が大半! リゾートホテルのような内装とクーペフォルムが牽引する -
第579回
自動車
新型「プレリュード」は今のHondaを凝縮したハイブリッドスポーツの前奏曲だ! -
第578回
自動車
クラウン・エステートで車中泊体験! 「おもてなし」シートで過ごすぜいたくなドライブ体験 - この連載の一覧へ



































