D&Mホールディングスは10月19日、Bowers & Wilkinsのノイズキャンセリング対応ワイヤレスヘッドホン「Px8」を10月下旬に発売すると発表した。シリーズのフラッグシップモデル。価格はオープンプライス。実売は11万7700円前後になる見込みだ。
既発売の「Px7 S2」と同じプラットフォームを採用し、平行して開発が進められた上位モデル。専用設計の40mmカーボンコーン・ドライブユニットを採用。「優れた性能をさらに飛躍させ、圧倒的な高解像度と広大かつ精緻な空間表現力を実現した」とする。
スピーカー「B&W 700シリーズ」のカーボンドーム・トゥイーターにインスパイアされたPx8の新しいカーボンコーンは、高速なレスポンスと周波数レンジ全体にわたって極めて低い歪みを両立させた振動板だという。
ドライバーはイヤーカップ内に最適な角度で配置。ドライバーの振動板のあらゆる点からユーザーの耳の穴までの距離を均一にし、没入感に優れた高精細なサウンドステージを描き出せるそうだ。
本体仕上げはブラック・レザーとタン・レザーの2種類から選べる。アルミニウム・ダイキャストのアーム構造、ダイヤモンドカットによるブライトエッジが施された楕円形のロゴプレートを備える。メモリーフォームを採用したクッション、イヤーカップ、ヘッドバンドには肌触りが柔らかく質感の高いナッパ・レザーを使用。視覚、触覚の双方に訴えかける上質さを感じ取れるとする。卓越したオーディオ性能だけではなく、美しいデザインと選び抜かれたマテリアルによって、Px8は単なる高音質ヘッドホンではなく、本物のプレミアム・オーディオ・プロダクトになっていると自負している。
24bit対応の高解像度サウンド、USB DAC機能を搭載
Px7 S2と同様、aptX Adaptiveコーデック(最大48kHz/24bit対応)の利用が可能。また、USB DAC機能(最大48kHz/24bit)も搭載。USB Type-CケーブルでPC接続すれば、充電と高音質な再生を同時に進められる。3.5mm端子のアナログ有線接続にも対応する。付属キャリングケースにはそれぞれのケーブルを収納できる。
ハイブリッドノイズキャンセリング機能を搭載
ノイズキャンセリング機能は、不要なノイズのみを取り除き、音楽性を損なわない点を重視。6つのマイクが連携して動作する。イヤーカップ内側の2つのマイクは再生音、外側の2つは外部ノイズの測定用。これ以外に通話用マイクを2つ備える。DSP処理を併用し、クリアな通話が可能だ。マイク位置や角度も最適化し、風切り音を効果的に抑えられるという。
Bowers & Wilkins Musicもアップデート
Px8の発売に合わせ、アプリ「Bowers & Wilkins Music」もアップデート。設定やバッテリー残量の確認だけでなく、新たにストリーミング音楽再生が可能となった。「Formation Suite」「Zeppelin」「Panorama 3」などのワイヤレススピーカー、サウンドバーと同様、アプリ内で「Deezer」「Qobuz」「TIDAL」の再生ができる(ただし、QobuzとTIDALは国内サービスが始まっていない)。
イヤーカップには物理ボタンを装備。左側イヤーカップのボタンはスマートフォンの音声アシスタントの呼び出しに割り当てられる。連続再生時間は30時間で、15分の充電で最大7時間の再生ができる急速充電にも対応する。
Px8 007 Edition~ジェームズ・ボンド映画シリーズの60周年を記念する限定モデル
また、Bowers & Wilkinsは、世界的に人気のスパイ映画「007」シリーズとのパートナーシップを締結。「ドクター・ノオ」(1962年)の公開60周年を記念して「Px8 007 Edition」も海外発表した。ボンドが初めてスクリーンに登場した際に身に纏っていたディナージャケットにインスピレーションを得た、特別なミッドナイトブルーの仕上げが特徴だという。Px8 007 Editionの日本国内での発売時期や価格、詳細につきましては、後日発表するという。