性能は最高クラスだが
ファンによる放熱の実力は?
続いてゲーミングに関する機能・性能を確認していこう。まずは基本性能についてだが、チップセットはクアルコムのハイエンド向け「Snapdragon 8 Gen1」、メモリーは12GB、ストレージは256GBと、現在のハイエンドスマートフォンに並ぶ性能を備えている。
ベンチマークを実行しても非常に高いスコアが得られるし、各種ゲームでの設定を確認してもAndroid端末としては現時点で最高の設定が可能だ。ゲーミングに関する性能は十分満足できる内容であることが分かる。
また快適なゲームプレイに欠かせない要素としてもう1つ、ディスプレーの滑らかな表示と操作性が挙げられるが、こちらもディスプレーのリフレッシュレートが144Hz、タッチサンプリングレートが720Hzと、他のゲーミングスマートフォンに並ぶ性能を備えている。
一方で気になるのは長時間プレイ時の発熱だろう。Black Shark 5 Proは2つの大型ベイパーチャンバーを搭載するなど放熱にもかなり力が入れられているが、実際に試してみるとやはりAAAクラスのゲームを、30分を超えてプレイするとパフォーマンス低下こそあまり起きていないが手に熱さを感じるようになる。
そうした長時間プレイによる熱の対処には冷却ファンを用いるケースが増えているが、Black Sharkもいくつかの冷却ファンをオプションで用意している。1つはマグネット式で背面に装着できる小型の「Magnetic Cooler」、もう1つはより大型で、スマートフォンから回転や光り方などをコントロールできる「Black Shark Fun cooler3Pro」。
いずれも機種を問わず利用できる冷却ファンだが、Black Shark 5 Proは後述する「Shark Space」でBlack Shark Fun cooler3Proとの接続やコントロールが可能だ。
実際に、通常のパフォーマンス(SOLARCORE)で「原神」をプレイし、どの程度冷却されるのかを試してみたところ、Magnetic Coolerでは38~40度、Black Shark Fun cooler3Proでは35度前後まで下げることができた。もっともBlack Shark 5 Proは背面にマグネットがないのでMagnetic Coolerを装着するには専用のシートを貼る必要がある、Black Shark Fun cooler3Proはかなり大ぶりなので手で持った時にやや指の位置を考慮する必要があるなど、弱点もあるので利用する際は注意されたい。
この連載の記事
-
第517回
スマホ
安く買えて普段使いに問題なし! バランスが良いオススメのミドルレンジスマホ3選 -
第516回
スマホ
カメラやAIの性能に違いはあるのか? Xiaomi 14Tと14T Proを使い比べてみた -
第515回
スマホ
日本発売が決定した可変絞りカメラ搭載のハイエンドスマホ「nubia Z70 Ultra」速攻チェック -
第514回
スマホ
2人同時に音楽を楽しめる青春スマホ「nubia Music」に新しい可能性をを見た -
第513回
スマホ
4万円で買えるゲーミングスマホも! コスパに優れたデザインスマホ「realme 13」シリーズがアツイ! -
第513回
スマホ
100倍望遠が実用的なスマホ「vivo X200 Pro」はカメラ性能が変わらず最強だった -
第512回
スマホ
ツァイスカメラ搭載のスマホ「vivo V40」は可変色LEDライトでポートレート撮影も得意 -
第511回
スマホ
価格も性能も妥協したくない人にオススメの王道ハイエンドスマホ3選 -
第510回
スマホ
スマホは高くない! 2万円台で買えるオススメ格安エントリースマホ4選 -
第509回
スマホ
着せ替えスマホ「CMF Phone 1」はカスタマイズが楽しいが実用面での弱点もあり -
第508回
スマホ
たたんでも極薄9.2mm! 世界最薄折りたたみスマホ「HONOR Magic V3」を試す - この連載の一覧へ