Preferred Robotics、AI技術で自律移動する共同開発の小型床洗浄ロボットを10月1日発売
株式会社Preferred Roboticsは2022年10月1日、アマノ株式会社と共同開発した、AI技術で自律移動する小型床洗浄ロボット「HAPiiBOT(ハピボット)」を発売する。価格は352万円。
「HAPiiBOT」は20インチ(幅560ミリ)の小型ボディの床洗浄ロボットで、高精度な「自己位置認識」や、カメラに映った物体を識別する物体認識「画像セグメンテーション」といったAI技術を搭載。人やこれまで認識が困難だった床マットなどの障害物を正確に認識し、自律移動しながら床面の自動洗浄を実現する。
また、小型で小回りがきくため、通路が狭い食品スーパーなど、小型の手押し洗浄機しか使用できなかった施設にも導入できるという。省電力設計で連続2時間の洗浄が可能。人手不足になりがちな深夜や早朝の清掃作業の自動化も行える。
「HAPiiBOT」の導入にあたっては、最初に清掃対象エリアの外周を登録(ティーチング)するだけで、周囲をセンシングしながら施設内の通路を自律移動し、走行可能ルートを自動生成する。
「HAPiiBOT」の遠隔操作のために、クラウドサービス「AMANO Robot Cloud」の提供を同時に開始。複数台のロボット稼働状況がリアルタイムに監視できるほか、清掃ルートの変更やマップ連携を可能とし、現場管理者の工数削減を図る。
Preferred Roboticsは株式会社Preferred Networksの子会社として2021年に設立。自律移動ロボットの研究、開発から、製造、販売を行う。販売元となるアマノは、「HAPiiBOT」の売上目標として、2022年度(23年3月期)に200台、2023年度に600台を目指すという。