ゲーミングPC自作はコスパのいいマザーボードを選び、CPUとグラボに予算を回そう
Intel B660チップセット、DDR4採用で価格を抑えたマザーボード、MSI「MAG B660M MORTAR DDR4」
電源回路は12+1+1フェーズ。PWMコントローラはRenesasの「RAA229132」で、メインのMOSFETは75A対応のRenesas「RAA220075」。アンコアの1つにMonolithic Power Systemsの「MP87992」を用いている。負荷の低い部分でMPSを用いてコストを抑える格好だが、メイン側は中堅以上といった組み合わせで出力も余裕、負荷分散&発熱抑制も十分考慮されている。また、入力側では2系統のEPS12Vを備えており、冷却面では大型VRMヒートシンクがしっかりと放熱する。メインストリーム向けゲーミングマザーボードをmicroATXサイズに凝縮している。
Core i7との組み合わせもバッチリ安定。VRMの放熱性能もよい
MAG B660M MORTAR DDR4は、microATXではあるがメインストリームのニーズを満たす機能性、ゲーミング向けのしっかりとした電源回路を特徴としている。最安クラスではないが、ゲーミングモデルとして、これらの機能と設計を考えればコスパはよい。マザーボードでコストを抑えたら……多くの方はここで生まれた余裕をCPUやビデオカードといったパフォーマンスパーツにまわすだろう。たとえばメインストリームでもひとつ背伸びをして、Core i7&「7」グレードのGPUを組み合わせてみたらどうだろう。今回の検証ではこの組み合わせを試してみた。
用意したのは以下のとおり。
テスト機のスペック | |
---|---|
CPU | Intel Core i7-12700 |
CPUクーラー | MSI MAG CORELIQUID 280R |
メモリ | DDR4-3200 8GB×2 |
GPU | MSI GeForce RTX 3070 Ti VENTUS 3X 8G OC |
ストレージ | 1TB M.2 SSD(PCI Express 4.0 x4) |
OS | Windows 11 Pro |
Core i7-12700はプロセッサー・ベース・パワー(PBP)が65Wと低く、MAXターボパワー(MTP)も180Wと低めだ。チップセット的に「K」付きCPUにこだわる必要はなく、コスト、そしてCPUクーラーへの負荷(=CPUクーラーコストや静音性)などを考慮すればトータルの満足度はよいと思われる。もちろん「性能こそすべて」という方は同じCore i7でもCore i7-12700Kを選べばよいし、Core i9-12900Kでも問題ない。
ビデオカードについては、ここに来て若干だがGeForce RTX 30シリーズの価格が下落してきている。次期GPUの発表が近いとも噂されるが、コスパ重視の方、新GPU争奪戦に参加する予定がない方は、お得感の増したGeForce RTX 30シリーズを狙うのもよいかもしれない。今回はGeForce RTX 3070 Ti VENTUS 3X 8G OCを選んでいる。Core i7と合わせ、4K〜WQHDディスプレイ環境向けの組み合わせだ。
ではまず各種ベンチマークのスコアを紹介しよう。CINEBENCH R23はCPU(Multi Core)が21836pts、CPU(Single Core)が1902pts。PBP、MTPを抑えたCPUだが性能は十分だ。PCMark 10ではOverallが8353。Essentialsが11244、Productivityが10350、Digital Content Creationが13591とどれも1万点を超える万能PCという結果だ。
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