巨大ゆえに用途と設置場所にしばし悩む
単体では極めて収まりの悪いイヤホンモチーフスピーカーには、標準でコルク製のスタンドがペアで付属する。スポンジ材のイヤーピースと本体との隙間を、スタンドの支柱に乗せる形だ。梱包を解いた時は、梱包材の一部で作られた出荷時の段ボール箱に、コルクスタンドをペアで乗せて使おうと考えたが、左右のスピーカーが接近し過ぎなので、段ボール箱の利用は諦めた。
一切のスタンド類から解放されてしまうと、イヤホンモチーフスピーカーは極めて収まりが悪い。重くてクネクネしていて感覚的には、エフェクターを2個ぶら下げたエレキギターのシールド(ケーブル)を束ねて持ち歩く感覚だ。おまけに太いケーブルの中間あたりに位置する電源オンオフスイッチと音量コントローラーの部分が、自由なレイアウトを狙うといろいろ邪魔をしてくれる。コルク製のスタンドは必須のようだ。
音量コントローラーの先は、ごく常識サイズの細い2本のケーブルに分離している。1本はイヤホンモチーフスピーカーに外部USB/ACアダプターやモバイルバッテリーから、給電を受けるためのUSB Type-Cメスプラグ。もう1本は再生ソースの入ったデバイス側のイヤホン端子に挿すための、3.5mmステレオミニプラグ付きケーブルだ。筆者のスマホやタブレット系の多くはUSB Type-Cポートでイヤホン端子のあるデバイスは少なく、今回も3.5mmステレオミニプラグをType-Cに変換するアダプターを併用した。
最初は唯一イヤホン端子のあるスマホ、Xiaomi Redmi Note 10 Proを再生デバイスに利用してみたが、どうもイヤホンモチーフスピーカーの巨大サイズに迫力負けしてしまう。やはりイヤホンモチーフスピーカーには、単なる音楽再生ではなく大画面のタブレット系の動画再生スピーカーとしての活用が、ピッタリの感じだ。
そこで最近は、自宅内電子ブックビューワーとして活躍しているLenovo Yoga Tab 13を中心に配置して、YouTubeのプレイバックセットとして使ってみた。ひとまず主役のイヤホンモチーフスピーカーを前面に出して置いてみたが、最終的にはタブレットの背景に配置する方が自然かもしれない。
悪ノリでAmazonプライムビデオのシネマ再生もやってみたが、パーソナルな環境で見るならなかなか良さそうだ。しかし、環境に関わらずイヤホンモチーフスピーカーの太いケーブルの取り回しの悪さは面倒だ。こうなったら、取り回しの悪さを長所に変えるレイアウトの研究が楽しそうだ。
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