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業界人の《ことば》から 第502回

日立が取り組むコネクテッド家電、カメラ機能付き冷蔵庫も

2022年09月05日 09時00分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

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今回のひとこと

「機能が増えれば、ボタンがどんどん増えていくのが、これまでの家電。だが、それらの機能は使ってもらえているのか、本当に求められている機能なのか。それをデータから知り、製品に反映したり、協創パートナーとのサービス創出につなげたりしたい」

(日立グローバルライフソリューションズの大隅英貴社長)

改革で生まれた新たな力を成長させていくのが役割

 白物家電事業を行っている日立グローバルライフソリューションズ(日立GLS)の新社長に、2022年4月に就任したのが大隅英貴氏である。

 日立製作所のITソリューション事業経験者による家電事業トップへの就任は、德永俊昭氏(現日立製作所代表執行役副社長)、谷口潤氏(日立製作所執行役常務兼日立デジタル社CEO)に続いて3代連続だ。

 德永社長時代に家電製造を担当していた日立アプライアンスと、家電販売を担当していた日立コンシューマ・マーケティングを統合し、日立GLSを設立。日立GLSがスタートした2019年4月からバトンを受けた谷口前社長は、2019年度から2021年度までの「2021長期経営計画」を推進し、2021年7月には、海外家電事業において、トルコのアルチェリクとの合弁会社であるArcelik Hitachi Home Appliances B.V.を設立した。そして、新たな「2024中期経営計画」がスタートした2022年4月から陣頭指揮を執るのが大隅新社長となる。これまで推進してきた家電事業の大規模な構造改革の成果の刈り取りが役割になりそうだ。

 大隅社長は、「これまでは改革に重点的に取り組み、いま、その成果が出始めている。そこで生まれた新たな力を使って、成長させていくのが私の役割である。収益性を高めていくことや、デジタル化の推進に貢献したい」と意欲をみせる。

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