連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第45回
IT市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 2022年8月20日~8月26日
CentOS後継は「AlmaLinux」優勢、MS Office攻撃が増加、睡眠時間はコロナ禍でやや改善、ほか
2022年08月29日 08時00分更新
本連載「ざっくり知っておきたいIT業界データ」では、過去1週間に調査会社などから発表されたIT市場予測やユーザー動向などのデータを、それぞれ3行にまとめてお伝えします。
今回(2022年8月20日~8月26日)は、CentOS後継のLinuxシェア、Microsoft Officeに対する攻撃増加、音声認識市場の拡大、東京圏の睡眠時間の変化についてデータを紹介します。
■[OSS]サポート終了「CentOS 8」の後継はAlmaLinuxが優勢か?(デージーネット、8月25日)
・現在利用するLinuxOSは「CentOS」が39%で最多
・CentOS8のサポート終了後、次を決めかねる企業はまだCentOS7を利用
・今後利用したいLinuxOSは「AlmaLinux」(36%)、「Rocky Linux」(20%)など
デージーネットが7月の自社セミナー参加者77人を対象に行った「今後利用したいLinuxOSについてアンケート調査」より。2021年12月に「CentOS Linux 8」のサポートが終了しているが、どのOSを利用しているのかを尋ねたところ、現在でも39%がCentOSを利用していた(「CentOS Linux 7」のサポートは2024年6月末終了予定)。今後利用したいOSとしては、CentOSのサポート終了発表後に登場した新鋭の「AlmaLinux」「Rocky Linux」をそれぞれ36%、20%が挙げる。背景として、この2種はコミュニティベースで開発されていること、リリース速度が速いことがあると分析している。
■[セキュリティ]MS Officeの古い脆弱性を突く攻撃が四半期で8倍に(カスペルスキー、8月23日)
・2022年4~6月期、MS Officeの古い脆弱性を突く攻撃数が前四半期8倍
・MS Officeの脆弱性を悪用した攻撃はエクスプロイト総数の82.5%を占める
・2017年・18年発見の脆弱性を介した攻撃に遭遇したユーザーデバイスは54万7000
カスペルスキーの2022年第2四半期(4~6月期)サイバー脅威レポートより。同期間、Microsoft Officeの脆弱性を悪用したエクスプロイトの割合は全体の82.5%に達した。2021年に確認されたMSHTMLのリモートコード実行の脆弱性(CVE-2021-40444)を悪用した攻撃に遭ったユーザーデバイス数は、前四半期(1月~3月期)の8倍に増えたことも報告。同社のマルウェアアナリストは、最新のパッチを早急に適用することを推奨している。
■[AI]コロナ禍で用途が拡大、音声認識市場は2021年に前年度比36%増で成長(アイ・ティ・アール、8月25日)
・2021年度の音声認識市場規模は98億円、前年度比36.1%増
・2022年度は26.5%増の見込み
・2021年~2026年度のCAGRは23.6%、2026年には300億円に迫る予測
人の話し言葉をコンピュータで解析して文字データへの変換などを行う音声認識市場は2021年度、前年度比36.1%増の98億円。これまでコンタクトセンターにおける電話音声の文字起こし業務の自動化用途で導入が進んできたが、会議議事録、営業活動、採用面接などの用途での需要が拡大しているという。主要ベンダーは単なる文字起こし(テキスト化)から、テキストデータの検索、分析、要約といった機能拡張を進めており、今後さらなる業務効率化が期待できるとしている。
■[生活]コロナ前より睡眠時間が12分増加、平均睡眠時間は女性が男性より4分多く(ビデオリサーチ、8月25日)
・睡眠は3分増加、長い睡眠時間が定着
・睡眠時間量の増加が大きい属性は「男性13-19才」「女性20-34才」「女性50-64才」
・睡眠時間量で男女が逆転、男性(451分)、女性(455分)に
東京50km圏内で今年6月、12歳~69歳の男女4820人を対象に、生活行動を時間軸に沿って調査する「MCR/ex」を実施し、そこから睡眠に関するデータをまとめた。平均時間を見ると、起床在宅は9時間32分、睡眠は7時間33分、外出は6時間55分。コロナ前比で起床在宅と睡眠の時間が長くなった。睡眠はコロナ初年の2020年が前年から18分増、22年も3分増加となり、長い睡眠時間が定着しているようだとしている。日本はOECD加盟国で最短レベルの平均睡眠時間だが、奇しくもコロナが改善に導いてくれたようだ。
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