鉄骨造/4階建の自宅兼店舗を安定したWiFiでカバー、工事いらずで簡単設置できる点を評価
浅草で愛されるとんかつ弁当店とメッシュWiFi「Orbi Pro Wifi 6」の良い関係とは?
2022年08月23日 11時00分更新
浅草駅から徒歩10分ほど、浅草6丁目の住宅街で30年以上も営業を続ける「とんかつ いとう」。ロースかつ、ひれかつ、海老フライ、から揚げなど、出来たての揚げ物を中心とした手作りのお弁当で、地元を中心に多くの人から愛される小さなお弁当屋さんだ。
そんなとんかつ いとうが、4階建の自宅兼店舗にネットギアのメッシュWiFiシステム「Orbi Pro WiFi 6」を設置した。小さなお弁当屋さんで、なぜビジネス向けOrbi Proの強力なWiFiが必要になったのか? お店の伊藤弥生さんに話をうかがった。
地元の人に愛される「知る人ぞ知る実力店」
とんかつ いとうは“地元密着”のお弁当屋さんだ。食の専門メディア「danchu」の連載「観光客の知らない浅草 ~浅草高校・国語教師の浅草ランチ・ベスト100~」では、「知る人ぞ知る実力店」として紹介されている。
営業時間は月曜日から土曜日まで昼11時~13時半、さらに月曜日と金曜日は夜17時~19時も営業している。伊藤さんとご主人の英俊さん、パート店員さんも含めて5、6人で切り盛りしている。お昼どきは混雑しがちなので、「常連のお客さんはあらかじめ電話予約してから来られることが多いですね」と伊藤さんは語る。
「昼は地元の会社にお勤めの方が多いのですが、少し遠い南千住や墨田区からわざわざお越しいただくこともありますね。それと、なぜかはわかりませんが台東区内の警察署の方も多くいらっしゃいます。夜は主婦の方、奥様方が中心でしたが、最近は周りにワンルームマンションがたくさんできたこともあって、1人暮らしの若い男性も見えるようになりました」
こだわりのパン粉やサラダ油を使った手作りで出来たての揚げ物弁当が自慢だが、それに加えて常連のお客さんには「組み合わせ弁当」が人気なのだという。自分の好きな揚げ物を単品でチョイスして、プラス200円すればオリジナルのお弁当を作ってくれるというものだ。「おかずは1個から買えるので、1人暮らしの方が3個だけ買っていかれるとか、そういうこともありますね」と伊藤さんは笑顔を見せる。
そして伊藤さんは現在、とんかつ いとうの裏手に新しいお店を構えようとしている。こちらはキャロットケーキ、レモンケーキ、スコーンなど、イギリスの焼き菓子を楽しめるカフェになる予定だ。
「ここは倉庫だったのですが、改装するにあたって『何かやる?』という話になりました。現在大学生の娘がもともと料理が好きで、イギリス菓子の勉強をしていたので、そのお店を開くことにしました」
ネットの宅配注文を開始、でも「お店にWiFi電波が届かない!」
とんかつ いとうでは以前から電話で予約注文を受けていたが、コロナ禍をきっかけに「Uber Eats」や「出前館」の宅配注文も受けるようになった。ただし、そこで問題が発生した。1階の店舗までは、3階にあるWiFiルーターからの電波が届かなかったのだ。
とんかつ いとうの建物は、1階が店舗と厨房、2階から4階が事務所兼自宅となっている。インターネット回線は3階の自宅リビングに引き込まれていて、そこに家庭用のWiFiルーターを設置していた。ただし、2階や4階ではほとんどWiFiはつながらず、1階ではまったくつながらなかった。
以前は1階の店舗でインターネットを使う必要がなかったため、たとえWiFiの“圏外”でも問題はなかった。しかし、Uber Eatsや出前館の宅配注文はタブレットに届く仕組みなので、営業中の店舗でそれが見られないのは困る。
「セルラーモデルのiPadがあったので、Uber Eatsのほうは4G回線でつなぐこともできました。ただし、出前館のほうはWiFiモデルのAndroidタブレットが支給されるので、WiFiにつながらないといただいた注文が確認できません」
コロナ禍による変化はもうひとつあった。当時高校生だった娘さんが、自宅でオンライン授業を受けることになったのだ。こちらもやはり弱いWiFi環境が問題だった。設置していた家庭用WiFiルーターでは、娘さんが自分の部屋でオンライン授業を受けたり、クラスメートとオンラインでグループワークをしたりすることができなかった。
「だから、WiFiがつながるところで授業を受けるしかありませんでした。リビングだと家族もいるので集中できないでしょうし、こちらも静かにしていないといけない。授業中のカメラに映り込みたくもないですし(笑)」
自宅によく似たOrbi Pro導入記事を発見、「これならいけるかも」
1階の店舗まで届く“強いWiFi”が必要だ、でも大がかりな工事はしたくない――。そんなジレンマに悩みつつ、伊藤さんがWebで解決策を探していたときに偶然見つけたのが、自宅兼事務所にOrbi Proを導入したという記事だった。
「なんとなく環境がうちと似ていたんです。鉄骨造の3階建の建物でOrbi Proを使っていらっしゃる。その記事を読んで『これならうちでもいけるんじゃないか』と考えました。製品の口コミを見ると、詳しくなくても簡単に接続できそうでしたし」
Orbi Proはルーター+サテライトを接続することで、ルーターだけでは電波の届きにくい場所までWiFiエリアを拡大できる。ルーターとサテライトの間は無線で接続できるので、ケーブルの敷設工事をする必要もない。
伊藤さんが重視したのは、1階の店舗や娘さんの部屋でも安定してWiFi接続ができて、なおかつ簡単に設置や設定ができることだった。そういう意味で、自宅と似た環境でもOrbi Proならば問題なくつながっているという事例記事は、購入を決断する大きな後押しになったそうだ。
「すでにあったWiFiルーターに中継器を追加することも考えたのですが、口コミを見るとこういう(鉄骨造の)建物環境だと厳しそうでした。メーカーに電話で問い合わせても『確証は持てない』というお返事でしたから、ちょっとリスキーかなと。どうせ買うなら、少し値段が高くても『確実につながりそうなもの』にしようと思いました」
伊藤さんはOrbi Proの購入前にネットギアにも問い合わせをしている。自宅の建物環境を説明したところ「大丈夫」だという返答が得られたので、Orbi Proの購入を決断した。
「『この記事と同じような建物なんですが、使えますか?』と問い合わせたら『大丈夫です』とお返事をいただいて。それからお店の営業中、タブレットを使っているときに娘はオンライン授業を受けているので、同時にたくさん(デバイスを)つないでも問題ないかという点も確認しました」
伊藤さんがOrbi Pro WiFi 6(ルーター+サテライトのセット)を購入したのは2021年の夏のことだ。購入後、セットアップは伊藤さん自身で行ったが、とても簡単にできたという。サテライトの接続も含めてあまりにあっけなく済んだので、「本当にこれでいいのか」とネットギアに再度問い合わせたほどだったと笑う。
WiFiエリアの拡張も工事なし、「わたしでもできそう」と検討中
伊藤さんは自宅内のいろいろな場所にサテライトを設置してみて、最終的にいちばん電波のバランスが良かった2階の階段踊り場※注に設置することにした。
※注:鉄骨造や鉄筋コンクリート造の建物の場合、建物の構造やルーター/サテライトの設置位置によってはWiFiの電波が届きにくい場所も生じるのでご注意いただきたい。ただし、階段スペースは床/天井で仕切られていない部分があるので上下階の電波が比較的通りやすく、サテライトを置くのに適した場所のひとつと言える。
Orbi Proを購入してWiFi環境を整備したことは、のちにほかの場面でも役立った。1階にカフェもオープンすることになり、そこに設置するタブレット型のスマートレジ、監視カメラやレコーダーでもネットワーク接続が必要だったからだ。
ちなみに監視カメラのレコーダーは、2階に設置したOrbi Proのサテライトと有線接続されている。レコーダー自体は以前からあったが、ネットワークには接続できていなかった。サテライトの設置を機に接続したことで、スマートフォンやタブレットからでも記録されたカメラ映像を確認できるようになった。
「いまはどんなお店でもこういう機械が入っているので、ネットが必須ですよね。レコーダーもつなげることができましたし、Orbi Proを入れておいてよかったなと思います」
こうしてOrbi Proは大きなトラブルもなく安定して稼働しているが、伊藤さんはサテライトをもう1台追加することも検討しているという。
「WiFiの電波は1階のお店まで届くようになったのですが、お客さんが来られる店頭のカウンターまで行くと、まだ電波が少し弱いんですよね。そのため、今はタブレットを店の奥のほうで使っています。サテライトをもう1台、2階の店頭側に置いたら、もう“無敵”かもしれないですね(笑)」
伊藤さんは、こうしたWiFiエリアの拡張も工事なしでできるところ、さらに自分でも簡単にできるところがOrbi Proの大きなメリットだと評価した。
「工事は一切必要なく、サテライトを置いて電源をつなぐだけだったのですごく感動しました。これならわたし自身でサテライトをもう1台増やすことができそうだ、と思っています」
(提供:ネットギア)
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