Zen 2+RDNA 2といえば……?
まずはSteam Deckのハードウェア的な側面から見ていこう。Steam Deckの技術的核心は、AMDとのAMDとのパートナーシップにより生み出されたZen 2+RDNA 2ベースのカスタムAPUである。
「Steam Deck」の主なスペック | |
---|---|
ディスプレー | 7型(1280×800ドット、IPS、60Hz、400nit) |
CPU | AMD Zen 2カスタムAPU(4コア/8スレッド、2.4~3.5GHz) |
グラフィックス | RDNA 2カスタムGPU(8CU、1.0~1.6GHz) |
メモリー | 16GB(LPDDR5、5.5GT/sec) |
ストレージ | 64GB eMMC(PCIe Gen2x1)/256GB NVMe SSD (PCIe Gen3 x4 or x2)/512GB NVMe SSD(PCIe Gen3 x4 or x2) |
インターフェース | USB 3.2 Gen2 Type-C(Alt Mode対応)×1、オーディオ入出力(4極プラグ対応)、microSDカードスロット(UHS-I対応) |
通信機能 | Wi-Fi 5(2x2)、Bluetooth 5.0 |
サイズ/重量 | 298(W)×49(D)×117(H)mm/約669g |
OS | SteamOS 3.0+KDE Plasma |
Steam DeckのカスタムAPUには“Ryzen xxxx”といった固有のモデルナンバーは付いていない。“Van Gogh(ヴァン・ゴッホ)”として知られていたAPUがベースになっており、AMDが今後低価格ノートPC向けに提供すると公言している“Mendocino”もこのカスタムAPUの近縁と言うべきものだ。ただMendocinoは現時点で最新の6nmプロセスであるが、Steam DeckのカスタムAPUは(公式に名言されていないが)開発時期から7nmプロセスと考えられる。
また、メモリーはデータレート5.5GT/secのLPDDR5 16GBが16GB搭載されており、CPUとGPUで共用する設計となっている。