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ノーコードで簡単に?は本当か 「APIあるじゃん」にあえて異論を唱えてみる

CDataのある仙台でAPI連携とコネクティビティについて語り合ってみた

大谷イビサ 編集●ASCII 写真●曽根田元

提供: CData Software Japan

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データ連携ツールは競合ではなく協業関係

大谷:今までCDataを使ってきたのはどういったユーザーだったのでしょうか?

疋田:CDataのお客様は、エンドユーザーの一般企業ではなく、データを扱うプロのツールを開発・販売している会社になります。海外ではすでに100社以上のパートナーがいます。業界のほとんどのBI、iPaaS、ETL、DWHなどの製品では、うちの製品がなんらかの形で取り込まれていると考えてもらっても過言ではないです。

最近、SaaSを構成する部品としてのSaaSやPaaSが業界内でも増えています。ID管理や認証をカバーするOktaやAuth0、コミュニケーション機能を提供するTwilio、支払いやサブスクリプション管理のためのStripeやZuoraなど。こうした中で、さまざまなクラウドのコネクティビティを提供するプレイヤーとしてCDataが存在しています。

大谷:なるほど。包丁は作っているけど、自宅で使う個人ではなく、レストランや料亭のプロが使っていたわけですね。日本ではいかがですか?

疋田:日本でしたら「ASTERIA Warp」のアステリアや、「Motion Board」を展開しているウィングアーク1stなどで、CDataがコネクティビティを提供しています。データ連携ツールは競合ではなく、協業関係になります。

ソフトウェア会社としては、あくまでユーザーの価値にフォーカスし、コネクティビティに関しては、信頼できるサードパーティとしてCDataが受け持つわけです。

もちろん、重要なパートナーとの接続に関しては、ソフトウェア会社が自前で開発することもあるので、われわれが担うのはロングテールの部分。ユーザーが多いわけではないけど、ニーズとしてはあるというパートです。「今まで10個作ってきたけど、これを100個に増やすのに、果たして自前でやるべきなのだろうか?」と迷った結果、うちに話が来ます。

大谷:連携というと、いろいろなサービスが出てきますが、CDataって競合はいるんでしょうか?

疋田:ライブラリや仮想化、ドライバーといったレイヤーでの接続において、日本で競合する企業は今ないです。逆に一番の競合は、コネクティビティを自らコードで書いて実装する方になります。だから、「いや、そのエンジニアリソースは、より付加価値の高いところに費やすべきではないですか?」と提案したいんです。

つなぐことだけやっているので、どことも競合せず、どこともパートナーシップが結べます。その意味では、まあ通訳さんだと思ってください。

大谷:確かに通訳ってあくまで伝えたいことを相手の言語で伝えるという役割ですからね。

疋田:はい。伝えたいことがあって、それを相手に伝えてあげるからあくまで通訳の価値があるわけで、自ら意見を述べたりはないですよね。

というか、ここで牛タンの写真要ります?

大谷:せっかくだから写真少ないページで使っておこうかなあと(笑)。

「つなぎさえすれば」をなんとかするのがCDataの役割

大谷:では、CData Connectはどういったユーザーを想定しているんでしょうか?

疋田:今まではOEMパートナーの開発者でしたが、これからは企業内のパワーユーザーやシチズンデベロッパーになると思います。とはいえ、コード書ける人はユーザーじゃないかというと、実はエンジニアさんも、ここはサボってほしいところなんですね(笑)。

大谷:よく車輪の再開発と言われますが、エンジニアだからこそ、あまり差別化を生まない開発は、すでにあるものを使うべきですよね。

疋田:そもそもつなぐところにすごく時間かけたからといって、アウトプットがすごくよくなるかというとそうではない。その意味では、プロのエンジニア、プログラム書ける人にも使ってもらえる製品だと思います。

デモを見て、大谷さんも「えっ?これだけ?」と思ったはずです。でも、CDataとしてはつないだあとは提供していないし、つなぎたいツールやクラウドがなければ、CDataの価値はありません。

でも、何度も言いますが、ツールはすでにいい物がいっぱいあるんです。「つなげさえすれば」使えるので、その「つなげさえすれば」をなんとかするのがCDataの役割です。

大谷:課金体系も教えてください。

疋田:月額課金のサブスクリプションで、1ユーザーあたり1データソース、5コネクションが使えます。ツールはどれでつないでもOKですし、データ転送量、レコード数、クエリ数にリミットはありません。APIリミットで持ってこられるデータはまとめて持ってきてもらい、バリバリ活用してもらおうという思想です。

大谷:コネクションベースで、従量課金ではないんですね。最後、APIの利用やデータ連携に困った“迷える子羊たち”に一言おねがいします!

疋田:「BacklogのデータをQuick Sightで使いたい」とか、「kintoneのデータをTableau Onlineで使いたい」と思ったときに、社内の人に聞いたら、おそらく「API書かないとデータを持ってこられないよ」と言われると思うんです。そんなとき、自分の使いたいデータのあるクラウドと、使いたいツールの組み合わせで、ぜひ調べてもらいたい。そのときCDataを見つけたら、「これが求めていたつなぎ方だ!」と思っていただけるはずです。

導入やサポートをがっつり支援してくれるCData Software Japanのみなさん

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(提供:CData Software Japan)

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