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キーボードは2サイズ展開で3種類のキースイッチが選択可能

ロジクールフラッグシップ「MXシリーズ」初のメカニカルキーボード登場、クリックが超静音になったマウスも

2022年05月24日 16時01分更新

文● 八尋 編集●ASCII

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「MXシリーズ」の最新製品が登場

 ロジクールは5月24日、PC周辺機器のフラッグシップモデル「MXシリーズ」の最新製品として、メカニカルキーを採用するキーボード「MX MECHANICAL ワイヤレスメカニカルパフォーマンス キーボード」(以下、MX MECHANICAL)、「MX MECHANICAL MINI ミニマリストワイヤレスメカニカルパフォーマンス キーボード」(以下、MX MECHANICAL MINI)、ワイヤレスマウス「MX MASTER 3S アドバンスド ワイヤレス マウス」(以下、MX MASTER 3S)を発表した。

 全モデルとも、6月16日に発売予定で、価格はMX MECHANICALが2万790円、MX MECHANICAL MINIが1万8700円、MX MASTER 3Sが1万4960円。

3年の歳月をかけて開発
キーは3種類をラインアップ

上がMX MECHANICALで、サイズはおよそ幅434×奥行26×高さ132mm、下がMX MECHANICAL MINIで、サイズはおよそ幅313×奥行26×高さ132mm

 MX MECHANICALとMX MECHANICAL MINIは、ロジクールが3年の歳月をかけて開発したという。同社は、エンジニアも使いやすいキーボードを目指して開発。その中で、エンジニアの多くがもともとはゲーマーで、メカニカルキーに親しみがあることがわかったため、両機種ともメカニカルキーを採用するにいたったそうだ。

ロープロファイルタイプだ

 メカニカルキーは、確かな感触と精確なフィードバックが特徴の茶軸「タクタイル」、スムーズな感触と素早い反応が特徴の赤軸「リニア」、カチッという特有のタイプ音と満足度の高い打鍵感が特徴の青軸「クリッキー」の3種類を用意している。いずれもロープロファイルで、なるべく手首の負担をかけずに作業ができるとしている。

メカニカルキーはクリッキー(上)、タクタイル(中)、リニア(下)の3種類から選択可能

 また、キーボードバックライトも搭載。このバックライトには2つのセンサーを内蔵している。1つは近接センサーで、手を近づけるとバックライトが点灯する。2つ目のセンサーは環境に応じてバックライトの輝度を調整するためのもの。不要な時はバックライトが消灯するようになっている。加えて、エフェクトを自分好みにカスタマイズすることも可能だ。

キーボードバックライトも搭載

 なお、バックライトをオンにしたときの駆動時間は最大15日間で、利用しないと最大10ヵ月利用可能となっている。充電にはUSB Type-C端子を採用している。

電源スイッチの横にUSB Type-C端子がある

 そのほか、Fキーとメディアキーは瞬時に切り替えが可能。接続方式は高いセキュリティーを謳うLogi bolt USB レシーバーとBluetoothが選択可能。最大3台までのデバイスと接続でき、左上のキーで切り替えが可能だ。加えて、同社のソフトウェア「Logicool Options+」を使用することで、ほかのLogi bolt USB レシーバー対応機器を追加することが可能。これにより、Logi bolt USB レシーバー1つで複数のデバイスをパソコンに接続できるため、USB端子を複数埋める必要がないのもうれしいポイントだ。

キーボード上列のFキーとメディアキーは瞬時に切り替えが可能

Logi bolt USB レシーバーとケーブルが付属している

 なお、Logicool Options+ではこのほかにキーボードバックライトやキーボードショートカットのカスタマイズも可能だ。

同社の新しいソフトウェア「Logicool Options+」で様々なカスタマイズや接続設定が可能

 ちなみに、メカニカルキーボードということで、仕事での用途がメインではあるものの、ゲームもプレイできるか試してみたところ、とくに遅延なども感じずにプレイすることができた(Logi boltを使用)。最近では配信する際にマイクにキータイプ音が乗ることを気にする人も増えてきていそうだが、とくにリニア採用モデルはとても静音なので、仕事に加えてちょっとゲームやゲーム実況をしたいなという人にもオススメできる。

 ただし、あくまで仕事用を中心に開発されたモデルなので、シビアな遅延なども気にするガチゲーマーの場合は、Logicool Gのゲーミングキーボードを選択したほうがいいだろう。とはいえ、仕事をメインにしつつ、カジュアルにゲームを楽しむ程度であれば、MX MECHANICAL/MX MECHANICAL MINIでも十分遊べるといえる。

底面のスタンドにより角度を付けられる

超静音なクリック音を実現、DPIは8000に強化

MX MASTER 3S

 MX MASTER 3Sは、同社のフラッグシップマウスの新モデル。昨今のテレビ会議を使った働き方などを鑑みて、従来モデル比べてクリック音を90%カットした静音性が最大の特徴となる。従来モデルでは押すとカチッと音が鳴っていたが、新モデルではほとんど音が聞こえないレベルになっている。

超静音のクリックボタンを採用

 また、自宅で複数のディスプレーを使って作業している人も増えていることを考え、DDIを従来の4000DPIから8000DPIに強化しているのもポイントとなっている。

最大DPIは8000に強化

 なお、デザインは従来のままで、人間工学に基づいたエルゴノミック形状を採用。加えて、1秒に1000行のスクロールが可能な「Mag speed 電磁気 スクロール」を引き続き採用。ボタン1つでフリースピンモード(高速スクロール)とラチェットモードの切り替えも可能となっている。

1秒に1000行のスクロールが可能な「Mag speed 電磁気 スクロール」を採用。その下のボタンでフリースピンモード(高速スクロール)とラチェットモードが切り替えられる

 MX MASTER 3Sも、Logi bolt USB レシーバーとBluetoothによる接続が可能なほか、3台までのデバイスと接続でき、底面のボタンで切り替えができる。加えて、同一ネットワーク上にあるパソコン間でシームレスにカーソル移動が可能なほか、テキストや画像ファイルなども移動できる「ロジクール FLOW」にも対応。異なるOS間でもカーソルやデータの移動が可能なのも特長だ。

「ロジクール FLOW」に対応

 もちろんこちらもLogicool Options+に対応しており、ボタンへの操作割り当てのカスタマイズなどが可能。さらに、各アプリケーションソフトごとの操作も追加できる。駆動時間は最大70日(週5日、1日8時間の使用を想定した場合)で、急速充電にも対応しており、3分間の充電でも1日利用することが可能だ。

こちらもLogi bolt USB レシーバーとケーブルが付属している

USB Type-C端子は前面にある

底面のボタンでデバイスの切り替えやBluetooth接続が可能だ

 なお、MX MASTER 3SおよびMX MECHANICAL/MX MECHANICAL MINIは、自宅だけでなく会社やコワーキングスペースに持ち運んでの利用も想定されており、摩耗やスクロール、クリックなどの厳しいテストや検査を実施しているという。

全モデルとも、サステナビリティのための素材を採用している

 仕事向けデバイスとして新たに登場したMX MECHANICAL/MX MECHANICAL MINIとMX MASTER 3S。どちらも今の時代の働き方に合わせて最適な進化を遂げていると感じられた製品だったほか、同社のフラッグシップモデルだけあって、操作性はもちろん、作業で便利な機能も複数搭載しているのが特徴だ。ちょっとデスク周りの環境をよくして作業効率を上げたいと考えている人は、チェックしてみてほしい。

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