ユーザックシステムは5月23日、デジタライゼーションからの成長戦略を進めるモランボンのインタビュー記事を公開した。
同社はパッケージソフトウェア「名人シリーズ」でモランボンのEDI受注業務のオープン化に加え、業務の自動化を支援している。昨今のDX推進機運が高まる中、プロジェクトの進め方の参考になる事例としている。
「メインフレームで稼働していたEDIシステムは追加開発を繰り返しながら30年近く使い続けていたもので、プログラムは継ぎはぎ状態でブラックボックス化し、運用も属人化していました。」とプロジェクトオーナーであるモランボンの経営戦略室長の姜(カン)氏は語る。課題は抱えつつも、なんとか使い続けていたシステムだったが、今から11年前の東日本大震災における計画停電がリプレイスの決定打となり、オープン化プロジェクトが動き出した。
オープンシステム化に当たっては、複数ベンダーのEDIシステムから候補を選んで比較検討し、開発・運用がスムーズとの判断でユーザックシステムの「EOS名人.NET」が採用された。特に、開発時に重宝したというマッピング機能は、EOS名人.NETの特長の一つ。
移行プロジェクトは国内各エリアにわけて、段階的に進めた。全拠点での新EDIシステムサービスインに4年、その後、働き方改革やBCP(事業継続計画)の観点から業務の効率化・自動化に着手し、ユーザックシステムのRRA「Autoジョブ名人」を活用している。
DXという言葉がまだ浸透していない2011年から、レガシーシステムの刷新と業務の自動化に取り組み続けていたモランボンの業務プロセス改革は、多くの企業がDX推進の必要性に迫られている中、非常に参考になるという。「DXとはデジタル化をしたその先で新しい価値を生み出すことにある」と締めくくったモランボンのインタビュー記事はユーザックシステムの公式サイトで公開している。
この連載の記事
- 第28回 自己流だが強い意志でスクリプトを開発 年間4800時間削減を達成した豪腕開発者
- 第26回 味の素冷凍食品のRPA浸透プロセス 5つのステップで現場開発者を育成
- 第25回 電帳法対応でやることが増えた! 人手をかけずに効率化した4社の事例
- 第24回 山形県のITサービス企業がたどり着いた答え 二度のRPA導入挫折からの達成
- 第23回 ユーザックシステム、「Autoジョブ名人」を導入して月間450~500時間分の改善効果を実感したH2の導入事例を紹介
- 第22回 ExcelマクロとRPAの合わせ技で受注の自動化を実現したベジテック
- 第21回 ユーザックシステムのRPA「Autoジョブ名人」とスマホ発注アプリ「Pittaly」で受発注業務をデジタル化 マルマンへの導入事例を公開
- 第20回 ユーザックシステムの「Autoジョブ名人」が医療法人 英仁会 大阪ブレストクリニックに導入
- 第19回 本番ありきで機能強化 現場への説明を繰り返した旭シンクロテックのDX
- 第17回 ユーザックシステム、食品卸売業のマツヤの「Autoジョブ名人」導入事例を紹介