かなり入手しやすくなってきたDDR5メモリー XPGの高速タイプ「DDR5-6400」の威力をテスト!
提供: エイデータテクノロジージャパン
インテルの第12世代Coreプロセッサーでは、メインメモリーとしてDDR5 SDRAMが公式にサポートされた。DDR5ではデータ転送の仕組みを改良し、従来のDDR4よりも大幅に高速な転送が可能になっている。第12世代Coreプロセッサーの発売直後から続いた品薄はすでに改善されており、DDR5-6000やDDR5-6400といった高速モジュールも市場に登場してきている。今回はXPGから登場した「CASTER RGB DDR5」のDDR5-6400モデルを利用して、高速メモリーの効果を検証しよう。
そもそもDDR5 SDRAMとは? 当然ながらDDR4とは互換性が無い
DDR5 SDRAMについて、あらためて簡単におさらいしておこう。DDR5 SDRAMは、DDR4 SDRAMの後継となる高速なメモリー規格だ。物理的にも電気的にも変更されており、DDR4とは互換性はない。
DDR5ではデータ転送のしくみを改良し、理論上のデータレートを大幅に高速化しているだけでなく、実効帯域(実際のシステムで発揮できる性能)も高めている。オンダイECCやPMICの実装など、そのほかの特徴も信頼性と高速転送を両立するための変更点だ。つまり「とにかく速い」というのがDDR5の特徴である。
DDR5とDDR4の主な違い | DDR5 | DDR4 |
---|---|---|
データレート | 3200~6400MT/s | 1600~3200MT/s |
1チップあたりの最大容量 | 64Gbit | 16Gbit |
オンダイECC | 実装 | ―― |
動作電圧 | 1.1V | 1.2V |
PMIC | 実装 | ―― |
最大バースト長 | 16 | 8 |
プリフェッチ | 16n | 8n |
最大バンクグループ | 8 | 4 |
サイドバンドIF | I3C(12.5MHz) | I2C(1MHz) |
第12世代Coreプロセッサーで公式に対応しているのは、DDR5-4800までなのだが、より高速な動作ができるDDR5-6000、DDR5-6400などの高速メモリー(オーバークロックメモリー)も登場している。これらのメモリーを利用するには、マザーボードも高速タイプに対応したものが必要となる。
なお、DDR5向けのオーバークロックメモリープロファイルとして「XMP 3.0」が用意されており、XMP 3.0対応メモリーとマザーボードを利用すれば、半自動でモジュールに最適な電圧やアクセスタイミングの設定ができるようになっている。
XPGブランドで登場したアドレッサブルRGB搭載の高品質メモリ
今回取り上げる「XPG CASTER RGB DDR5」シリーズは、最高でDDR5-7000までラインアップするという超高速モジュールだ。選別されたDRAMチップと独自設計の肉厚のヒートシンクで放熱性能を確保することで高速動作を可能にしている。
テスト機材は、DDR5-6400(PC5-51200)対応モデルで、アクセスタイミングも40-40-40と高速。XMP 3.0に対応しているので、XMPプロファイルをロードすれば自動的に高速な設定が適用される。
ヒートシンク上部にはライトバーを搭載しており、RGB LEDによるイルミネーション効果を楽しむことができる。ASRock、ASUSTeK、GIGABYTE、MSIなどメジャーブランドのマザーボードで発光を制御することも可能だ。
XPG CASTER RGB DDR5(DDR5-6400) | ADATA DDR5-4800 U-DIMM | |
---|---|---|
型番 | AX5U6400C4016G-DCCARGY | A5U480032G-B (Amazon販売モデル型番 :AD5U480016G-RA)×2 |
容量 | 16GB×2 | 16GB×2 |
スピード | DDR5-6400 | DDR5-4800 |
レイテンシ | CL40-40-40 | CL40 |
動作電圧 | 1.4V | 1.1V |
XMP | XMP 3.0 | ―― |
保証期間 | 永久保証 | 永久保証 |