メルマガはこちらから

PAGE
TOP

パンのサブスクから水泳教室のDXまで 東急×スタートアップ9社の事業共創を発表

東急アライアンスプラットフォーム2021 DemoDay

1 2 3 4 5 6 7

(6)ロスゼロ × 東急株式会社 沿線開発事業部・東急百貨店

株式会社ロスゼロ 代表取締役 文 美月 氏
東急株式会社 沿線開発事業部 開発第一グループ 課長補佐 熊田 雄介 氏
株式会社東急百貨店 フード事業部 フードMD部 MD推進担当バイヤー 橋本 崇顕 氏

 東急グループでは、SDGsへの取り組みの一環として、ロスゼロとの協業により東急百貨店におけるフードロスの問題解決を目指す。

 そもそもフードロスとは「食べられるのに廃棄されるもの」で、規格外や過剰在庫などによって店頭から下されたものがそれにあたる。日本ではおよそ年間570万トンのフードロスがあるとされ、対策が求められている。

 ロスゼロでは、提供メーカーのブランドを毀損させないよう、少しお得で、フードロスへの意識を高めるなど新しい消費のあり方を提案している。

 2021年からは、いつ、何が届くかわからない不定期便の方式で、食品ロスゼロサブスクリプションを開始。1600ユーザで、月4トンの取り扱いまで成長。東急グループとの協業においては、PARKCOFFEでの取り組みを皮切りに、東急百貨店ともコラボしてゆくという。

 ロスゼロならではの商流の確保などに関しての質問には、1/3ルールによって、賞味期限の1/3が経過すると販路を失うメーカーが多い。ロスゼロでは消費者に明確に情報を伝えることでギリギリまで売るというコンセプトに共感してもらえているメーカーとの付き合いが強みだと回答があった。

 アップサイクル製品に関しては自社ブランドでの展開が主だが、流通商品などに関しては東急グループとの協業での取り扱いに期待を寄せていると示された。

(7)TypeBeeGroup × 東急エージェンシー・東急レクリエーション

株式会社TypeBeeGroup 代表取締役 遠藤 彰二 氏
株式会社東急エージェンシー 0 1メディアビジネスユニット「no.oo」プロデューサー 髙野 洋 氏
株式会社東急レクリエーション 事業創造本部 エンターテイメント開発部 課長 小俣 明徳 氏

 TypeBeeGroupでは、映画の上位20作品のうち、80%が原作のある作品だった例を挙げ、世界的に原作IPの持つ価値が高まっており、特に小説、漫画コンテンツの獲得競争が激化していると紹介。一方で、スマホで読む電子書籍の売り上げの9割近くがマンガで、小説はあまり読まれにくという面を指摘。同社の運営する「TapNovel」では、「ゲーム小説」という新しいジャンルで、テキストで読む小説をビジュアライズし、視覚でストーリーを楽しむことができるとしている。ビジュアルがあることで読了率が高いのが特徴で、イラスト素材と制作プラットフォームが公開されていることで、絵の描けない作家でもビジュアルノベル(TapNovel)の書き手にすることに成功。原作IPの確保を達成した。

 東急グループとの共創においては、人気声優のアフレコ現場をファンに向けてライブ配信する実証実験において、コンテンツ提供をしたことに始まり、収録ボイスをTapNovel作品に挿入し、読み聞かせコンテンツとして配信したところ読了率がさらに上昇したことを受け、BGMや効果音、ボイスなどの機能を実装しているという。

 今後の取り組みとしては、原作IPを共同開発することを企画。TapNovelがコンテストの実施運営を行い、東急エージェンシーが屋外メディアでIPを活用するというスキームでコンテストを開催、413作品が応募された。

 その他、東急レクリエーションとは、声優の朗読劇を映画館で定期開催するなど映画館の新しい活用方法に挑戦すると表明された。人気声優を起用したコンテストも開催されており、受賞作品は109シネマズにて朗読劇を開催する。

 共創した原作IPを、アニメやゲームなどメディアミックスに活用して認知、人気の拡大を目指していると締め括られた。

 ユーザーへの訴求、プロモーションに関してはどうのようにしているのか?という質問には、現時点では作家が読者を引っ張ってきているという現状を説明。TVCMなどではないIPを育てる観点での新しい取り組みを検討していると回答があった。

 収益に関しては、基本無料だが、読み放題になる月額課金が用意されている。

 その他、核となるコンテンツの発掘による収益拡大や、クリエイターとの共創による作品制作も展開する。

1 2 3 4 5 6 7

合わせて読みたい編集者オススメ記事